こんにちは 管理人の井口です。
今回のテーマは「ノンレム睡眠」です。
大抵の人は、睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があることは知っていると思います。ですが、それぞれの役割や違いなど、細かいポイントをちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、ノンレム睡眠の役割から睡眠不足になるとどうなるかまでノンレム睡眠にスポットを当てていきます。
目次
・ノンレム睡眠とは
・ノンレム睡眠のポイント
・夢を見ないことの是非
・ノンレム睡眠少ないとどうなるか
ノンレム睡眠とは
ノンレム睡眠の定義は、wikipediaでは次のようになっています。
急速眼球運動を伴わない睡眠のことをノンレム睡眠 (Non-rapid eye movement sleep,Non-REM sleep) または徐波睡眠(じょはすいみん)という。
引用:wikipedia
簡単に言うと、睡眠からレム睡眠と覚醒してる状態を除いた睡眠の総称です。ノンレム睡眠はレム睡眠とは違い、脳も体も休んでいる状態です。ノンレム睡眠でも夢を見るようですが、脳が働いてない状態なので断片的で抽象的な夢になります。
また、高齢になればなるほど、睡眠が深くなりにくいので、ノンレム睡眠も少なくなります。
ノンレム睡眠のポイント
ノンレム睡眠の重要ポイントは以下の三つです。
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記憶の消去
ノンレム睡眠の役割の一つに「記憶の消去」があります。これは、1日の様々な情報の中から脳が生きるのに必要じゃないと判断した情報を消去することです。よく、嫌なことがあっても寝れば忘れるという人がいますが、そういう人はノンレム睡眠の記憶の消去の役割を上手く使っているということです。
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疲労の回復
もう一つの重要な役割に「疲労の回復」があります。睡眠が深ければ深いほど疲労回復に効果がある成長ホルモンが沢山出ます。また、脳の疲れである睡眠物質は、同じように睡眠が深い時に除去されることがわかっています。なので、ノンレム睡眠は、脳と体の疲労を回復する時間だと言えます。
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睡眠の質に密接に関わっている
ノンレム睡眠は、睡眠が深ければ深いほど必然的に量が多くなるので、そういう意味では睡眠の質に密接に関わっていると言えます。
後述しますが、もし睡眠の質が悪ければ、朝方になっても体は深く眠ろうとします。ちなみに、睡眠時間が短かくてレム睡眠が足りないと、睡眠の初期でもレム睡眠が出ます。もし、時間も質も悪いとどうなるかというと、ノンレム睡眠が優先されます。これは、少しでも体や脳の疲れを癒そうとする体の仕組みだと思います。
なので、先に睡眠の深い状態が続き、睡眠負債が少なくなると、レム睡眠が多くなります。そういう意味で言うと、一度睡眠不足なるとなかなか回復しないということかもしれません。
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夢を見ないことの是非
時々「夢はあまり見ない」という人がいますが、そういう人はもしかしたら睡眠負債が溜まっているのかもしれません。
どういうことかというと、僕もそうだったのですが、そういう人は、朝まで熟睡しているのでしっかり寝れていると思ってます。実際に朝まで深く眠っているのですが、本来朝に近づくほど眠りは浅くなります。それが浅くならないということは、脳に睡眠物質がたまっていて、除去が追いついていない可能性があります。
いわば、作業が追いつかず時間ぎりぎりまで仕事している状態と似ています。ちなみに、起きる直前まで深く眠っているので寝起きが悪いのも特徴です。
夢ばかり見て疲れが取れないというのも問題ですが、ちゃんと疲れが取れていれば夢は見た方がいいのかもしれません。
ノンレム睡眠が少ないとどうなるか
睡眠の質が悪くてノンレム睡眠が少ないと体に以下の二つの兆候が現れます。
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体がダルイ・重い
ノンレム睡眠が足りないと、体が重くなったりします。これは、ノンレム睡眠に筋肉を弛緩させる働きがあるので、力が入りにくくなっているためです。ちなみにレム睡眠は筋肉を麻痺させる作用があります。
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眠くなる
次は解りやすいと思います。眠くなります。
眠くなるだけだといいですが、限界を超えると、数秒間居眠りをするようになります。これは、「マイクロスリープ」と呼ばれる現象で、応急的に脳が勝手に休んで疲労を取ろうとしているために起こります。
マイクロスリープが起きる場合は、起きていても頭が働かないことが多いので、素直に仮眠をとってすっきりしたほうがいいです。
いかがでしたか。
ノンレム睡眠は、睡眠の大半を占めます。間違ったまま理解してしまうと、睡眠を改善するどころか悪くなる可能性もあります。今回の記事を参考に普段の睡眠を見直してはいかがでしょうか。
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