こんにちは 管理人の井口です。
先日、TBS系の「名医のThe太鼓判」という番組で、睡眠の特集をしていました。その中で、多くの時間を割いていたのが「睡眠時無呼吸症候群」についてでした。睡眠時無呼吸症候群について、ちゃんと理解している人はあまりいないかもしれません。そこで今回は、睡眠時無呼吸症候群についての基本的な知識を書いていきます。
目次
・睡眠時無呼吸症候群とは
・睡眠時無呼吸症候群は2種類ある
・自覚症状
・診断基準
・子供の睡眠時無呼吸症候群
・治療法
・防ぐにはどうすればいいか
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群は、wikipediaには、次のように書いてあります。
睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、Sleep apnea syndrome; SAS)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる疾患である。
引用:wikipedia
簡単に言うと、「様々な理由で睡眠中に呼吸は止まったり、または浅くなったりする病気」です。
睡眠中に呼吸しなくなるので、当然睡眠の質は下がります。そのため、生活習慣病などの様々な弊害が起きます。ちなみに、呼吸が止まるわけですが本人は息苦しさは感じないそうです。
睡眠時無呼吸症候群は2種類ある
睡眠時無呼吸症候群は、大まかに分けて次の二つがあります。
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閉塞性睡眠時無呼吸症候群
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、一般的に知られている睡眠時無呼吸症候群で、肥満や加齢等の理由で気道が塞がってしまうことで呼吸出来なくなるために起こります。特徴は、ひどいいびきをかくことなのはよく知られています。
また、顎が比較的小さい人やアルコールを多量に飲んだり、特定の成分が入った睡眠薬を服用することでも起きることがあります。女性は50代以降に発症することが多いそうです。これは、閉経になることで男性と同じように内臓脂肪がついたり、舌の筋肉が衰えてきたりするためです。
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中枢性睡眠時無呼吸症候群
中枢性睡眠時無呼吸症候群は、何らかの理由で脳の呼吸中枢がうまく働かなくなることで呼吸しなくなるために起こります。上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に比べるとあまり知られていません。症例も少ないようです。多いのは、病気の症状の一つとして現れるそうです。その病気というのが、心不全、脳卒中、腎不全だそうです。
また、空気が少ない高所で寝たりするとなるそうです。人によって個人差があるそうですが、2000mほどの高さでも起きることがあるそうです。エベレストの高級ホテルでは、簡易的な酸素カプセルみたいなものもあるそうです。
また、この二つが合わさった混合型もあります。
自覚症状
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日中の眠気・体がだるい・疲れが取れない
睡眠時無呼吸症候群は先程も言った通り、睡眠中に呼吸が出来なくなる病気なので、当然睡眠の質は下がりあまり眠れなくなります。そのため、眠気や疲れが取れなくて翌日に持ち越すことが多くなります。
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起きた時に口が渇く
これは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の特徴ですが、閉塞性の場合はひどいいびきをかくことが多いです。いびきは口呼吸なので当然口が開けっぱなしなります。そのため起きた時に、口が乾いていたり喉が痛かったりします。
診断基準
睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、簡単に言うと「10秒以上呼吸が止まることが、一晩に30回以上、1時間に5回以上ある」合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。また。回数によって軽度から重度に分けられます。15回までは軽度、15~30回までなら中度、30回以上になると重度に区分されるみたいです。自分では、判断は難しいので、いびき検出に特化したアプリ等で調べるといいと思います。
子供の睡眠時無呼吸症候群
子供にも睡眠時無呼吸症候群があるらしいです。大体2%くらい患っていて、2~6歳が多いとされています。小学校入学前ですね。
大人は、脂肪によって気道が狭くなるために起きますが、子供の場合は喉の奥のアデノイド扁桃が大きくなるために起きます。アデノイド扁桃とは、リンパ組織の一つで喉の奥、口と鼻からの空気の通り道の境目あたりにあります。このアデノイド扁桃が大体2歳から大きくなり6歳頃に最大になります。稀に普通よりも大きくなると睡眠時無呼吸症候群が発病するみたいです。
特徴は、
- いびき
- 体位を頻繁に変える
- 寝相が悪い
- 寝汗が多い
- 日中の眠気は大人よりも少ない
やはりいびきが多く、体位を頻繁に変えるので寝相が悪くなります。うつ伏せや横向き、稀に眠りながら座り込む子もいるようです。寝汗が多いのは、少しでも深く寝ようと体が汗をかくためだと思います。ただ、子供は大人よりも睡眠が深いので、日中の眠気が少ないみたいです。睡眠に問題があると成長に支障がでるので、親御さんがしっかりと確認をしてあげましょう。
治療は、大きくなったアデノイド扁桃を手術で取り除くことが多いみたいです。僕は、専門医ではないので、詳しくは主治医の先生に聞いてください。
治療法
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の場合は、生活習慣の改善を指導される事が多いみたいです。
肥満の人はダイエットを、アルコールを飲む人は禁酒や量を減らす指導がされます。ひどい場合は、番組で紹介されていた口テープやマウスピースを使うように言われることもあります。特重症の場合は、番組でも紹介されていたCPAP(鼻マスク式気道陽圧法)になります。
もちろんあんなマスクをつけて普通の人と同じように快眠するのは難しいですが、つけないと睡眠の質が著しく悪いのでつけたほうがましということだと思います。また、気道を広げる手術をする場合もあるみたいです。
中枢性無呼吸症候群の場合は、原因となっている病気の治療と平行して行われます。
防ぐにはどうすればいいか
中枢性睡眠時無呼吸症候群は防ぐのは難しいですが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣の改善で防ぐことが可能です。ポイントは以下の三つです。
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肥満にならない
睡眠時無呼吸症候群を防ぐには、まず第一に肥満にならないことです。日本人を含めたアジア人は、骨格上気道が塞がりやすいと言われているので、肥満の人は特に注意が必要です。
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横向きに寝る
横向きに寝ると、気道が塞がり難いので睡眠時無呼吸症候群の防止に効果的です。横向きを習慣づけるために抱き枕を使うと人もいます。また、ベッドで寝る場合は、マットレスは柔らかめにしましょう。硬いと肩や腰に負担がきてしまいます。
マットレスについては、別に詳しく記事を書くつもりです。マットレスの種類や特徴について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
「マットレスの3つの種類とその特徴」 -
鼻呼吸を意識する
閉塞性睡眠時無呼吸症候群はいびきをかきますが、そもそも鼻呼吸なのであればいびきをかくことはありません。なので、日頃から鼻呼吸を意識するといいです。もし、鼻づまり等で口呼吸が習慣になっていたら直しましょう。
こちらのページに手軽にできる鼻づまり解消法がいろいろのっているので参考にしてください。
いかがでしたか。
近年、バスの事故等で睡眠時無呼吸症候群は危険視されています。交通事故等はなくても、日中に眠気が来てしまうので仕事や生活に支障が出ます。心当たりのある方は、専門医に相談されてみてはいかがでしょうか。
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