こんにちは 管理人の井口です。
今回のテーマは「メンタル(心)」です。
心が何で、どこにあるか。考えは人それぞれだと思いますが、脳にあると考えている人も多いと思います。睡眠不足になると脳が働きにくくなるわけですが、心や感情にどんな影響があるのでしょうか。今回は、睡眠と心の関わりについて書いていきます。
目次
・睡眠不足になるとネガティブになる
・ネガティブ思考だと悪夢を見やすくなる
・睡眠不足だと感情が極端になりやすくなる
・うつ病と睡眠の関係
睡眠不足になるとネガティブになる
これは僕の経験なので、全ての人に当てはまるかどうかわかりませんが、僕の場合睡眠不足だとネガティブ思考になりやすくなります。僕はもともと心配性というか、かなり慎重な考え方をする方なのですが、睡眠不足だとさらに拍車がかかる感じになります。余計で考える必要の無いことまで考えてしまうので、行動力が激減します。
理由はわかりませんが、考えられるのは、人の防衛本能でネガティブ思考になりやすくなるかもしれないということ。もしくは、ネガティブな考えは、刺激が強くて際限なく出るので、頭が刺激ほしさにそういうことを考えているということ。これは、僕の想像なので間違っているかもしれません。とにかく、ネガティブ思考になりやすくなるということです。
ネガティブ思考だと悪夢を見やすくなる
普段から、ネガティブ思考だと悪夢を見やすくなります。
以前について書いた記事で「夢とは、記憶の断片に自分が勝手に解釈を加えて物」という風に書きました(夢についての記事はこちら『夢の正体は何なのか』)。普段からネガティブ思考をしていると、当然夢を見る際の解釈もネガティブなものになりやすくなります。例えば空を飛んでいる夢を見ているとすると、普通は「空を飛んで気持ちいい」と思うところが、「墜落したらどうしようと考えてしまう」とかです。その様な解釈をしていると、当然楽しい夢よりも怖い夢やあまり見たくも無い夢になる可能性も高くなります。
悪夢を見ると、うなされたりすることから考えるとあまりよく眠れていないと思います。そうすると睡眠不足なり、ネガティブ思考になって、悪夢を見てしまうという悪循環になってしまうかもしれません。
実は、悪夢を見る確率を下げる方法があります。それは、「寝る直前に楽しいことを考える」事です。脳は、寝る直前の感情を引きずってしまうといわれているので、寝る前に楽しいことを考えるとその感情がによって夢を見るわけです。
ちなみに、自殺願望や自傷行為の経験のある子供にアンケートをした調査があるのですが、最近悪夢を見た子供が50%弱に登ったそうです。ネガティブな考え方をしていると悪夢を見やすいという一つの証左かもしれません。
睡眠不足だと感情が極端になりやすくなる
睡眠不足だと感情が極端になりやすいそうです。つまり、安定せずにすごく機嫌がいいときもあれば、機嫌が悪くて落ち込むこともあるそうです。極端になると、気分の触れ幅が大きく、そして頻繁になるそうです。
どうしてかというと、睡眠不足だと脳にある扁桃体と呼ばれるところが活発に反応するそうです。扁桃体は怒りの感情を生むところで、睡眠をしっかりとっていると理性を司る前頭前皮質が扁桃体を制御しているのですが、睡眠が不足すると制御できなくなり感情が暴走してしまうそうです。
また、線条体と呼ばれるところも反応が活発になったそうです。線条体は、快楽や衝動に関係していて、神経伝達物質のドーパミンを放出します。この場所が、過剰に反応してしまうとゲームやドラッグなどの依存症になる危険もあります。そういう意味では、睡眠不足だと依存症になりやすくなると考えられます。
うつ病と睡眠の関係
先進国で社会問題となっているうつ病と睡眠は関係があるでしょうか。うつ病の症状の一つに不眠があります。つまり、なかなか寝付けない、朝早く目が覚めてしまうといった悩みです。
睡眠不足だとストレスが感じやすくなるため、うつ病になりやすくなるかもしれません。海外の大学の調査でも睡眠に問題があるとしっかり寝ている人と比べると、約6倍もうつ病の症状が出やすい結果になったそうです。
ただ難しいのは、先程も書いたとおり睡眠不足だと感情の起伏が激しくなりやすいので、もし双極性障害(躁うつ病)だと、睡眠を改善することによって病状が回復する場合があるらしいです。しかし、うつ病の場合はると悪くなる人と良くなる人に分かれるらしいです。
なので、睡眠不足だとうつ病になりやすいからといって、それだけが原因ではないため睡眠を改善しても病状が回復するとは限りません。うつ病が疑われる場合は、精神科か心療内科を受診しましょう。
いかがでしたか。
ぐっすり眠ってすっきり起きると、心も晴れやかで気分がいいものです。思考も前向きでポジティブになれます。毎日を気分よく送るためにも、しっかりと快眠をしましょう。
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