朝日新聞の記事を勝手に解説してみた

こんにちは、管理人の井口です。

5月6日の朝日新聞の朝刊に、眠気に関する解説記事がありました。ま、内容自体は読んだからといって、快眠できるといったことはないです。若干、睡眠不足に関することがありますが知識がないとちょっと理解は難しいかなと言う気もします。そこで、今回は記事の解説と僕の感想も交えながら書いていきます。


目次
睡眠と覚醒は鹿威しの関係
眠気の素の正体について
シナプスの変化と眠気
眠気の素となる酵素もある
眠気覚ましの薬への応用されるかも


睡眠と覚醒は鹿威しの関係

人の眠るメカニズムはまだ解明されていませんが、記事では鹿威しに例えて説明されています。

鹿威しはよく京都などの日本庭園で見る、竹でできていて水がある一定量以上になると「パッカーン」(ちょっと違うか)という音を出すギミックです。つまり、起きている間は水(眠気の素)が溜まって、一定量以上溜まると眠るというわけです。

ただ、それだけだと人は起き続けることは出来ないそうです。なので、オレキシンというホルモンが覚醒状態を維持しているそうです。記事では、鹿威しに止まっている鳥で表現されていました。ちなみに、オレキシンの量が少なかったり出なかったりすると、ナルコレプシーという病気になります。ナルコレプシーは、簡単に言うと「過眠症」の一つで、突然眠気に襲われる病気です。思春期に発病することが多いみたいです。

また、余談ですが人間は、24時間の内16~17時間起きていますが、他の動物はそんなに起きていないそうです。もちろん動物の種類にもよると思いますが、ヒトに近いとされるチンパンジー等は逆に16時間ほど寝ているそうです。ただ、睡眠の大半はレム睡眠らしいので、その点でもヒトと違います。

眠気の素の正体について

記事では、眠気の素の正体は謎のままだとかいてありました。ただ、実際にはある程度解明されてきています。睡眠物質と呼ばれる物質があり、これが脳内に溜まるとヒトは眠たくなると言われています。

睡眠物質は現在20種類程見つかっていて、大半が脳が活動した後に出る言わばゴミです。生活をしていると、ホコリや紙くずなどゴミが出るように、脳も活動するとゴミが出ます。出たゴミを掃除して排出することが睡眠の役割の一つだと言われています。

ちなみに、見つかっている20種類の中で一番強力なのがアデノシンと呼ばれる物質です。コーヒーを飲むと眠気が覚めますが、これはコーヒーに含まれているカフェインがアデノシンの働きを邪魔するからです。ただ、ここまで書いてしまうと内容が専門的になりすぎてしまい、スペース的にも厳しくなるので、記事では謎のままだと書いてあるのだと思います。

シナプスの変化と眠気

人が眠くなる時は、脳のシナプスにも変化があるそうです。シナプスとは、脳の神経細胞同士の情報をやり取りをする接合部です。ほんの少し空いていて、この間を神経伝達物質通じて情報をやり取りしています。

記事では、遺伝的によく眠るマウスをかけ合わせて「非常によく眠るマウス」をつくり研究した結果、「SIK3」と呼ばれる酵素の働きが活発になっていたそうです。「SIK3」は、タンパク質のリン酸化を促すことで、シナプスの働きや大きさを向上させる役割があるそうです。

つまり、よく眠るマウスは通常のマウスよりもシナプスがよく働くみたいです。ただ、あまり働きすぎると、余計なことまで脳が反応してしまうので、すぐに疲れてしまいます。働きすぎたり大きくなりすぎたシナプスをリセットするのが睡眠の役割の一つの可能性があるそうです。僕の経験でも睡眠不足だと注意力散漫になり、ちょっとしたことで反応してストレスになるので的を得ている気がします。

眠気の素となる酵素もある

また、別の酵素の「CaMKⅡ」という酵素は、カルシウムイオンと反応するのですが、細胞内のカルシウムイオンの濃度が高くなると、CaMKⅡ自身がリン酸化して眠気を促すらしいです。カルシウムイオンの濃度が高くなると細胞分裂等の細胞の活動が活発になるみたいですが、あまり活発になリすぎると、細胞の寿命が短くなるかもしれないので、CaMKⅡはリミッターの役割があるかもしれません。

眠気覚ましの薬への応用されるかも

記事には、もしリン酸化を邪魔する物質が見つかると効果的な眠気覚ましの薬ができるかもしれないと書かれていました。居眠り運転で度々事故が起きている夜行バスの運転手や交替勤務などの人には朗報かもしれません。

ただ、これは個人的な意見というか感想ですが、眠気があるのとちゃんと起きているのは、必ずしも同じではないと思います。眠気はないけど頭が働かずやる気がないと言う事もあります。また、リン酸化と言っても、1つ目の例では、脳の働きを上げる役割があり、2つ目は、ストッパーの役割です。いわば、今回の記事の例をとっても反対の役割があるので。一つのリン酸化を防ぐ薬では副作用が怖い気がします。

ま、そこは研究者の人がしっかりと研究するでしょうから、杞憂だと思います。ただ、睡眠薬やカフェインもそうですが、あまり便利な薬ができてしまうと人の体はその薬に頼ろうとするので、諸刃の剣かもしれません。

いかがでしたか。

今回の記事は、どちらかと言うと、最新の研究のことが中心なので、快眠するのに役立つというよりかは、雑学向きです。日常生活にはあまり役立ちませんが、人の眠る仕組みがこうなっているんだなーと思っていただければ幸いです。