「できる大人の9割がやっている 得する睡眠法」の紹介

こんにちは 管理人の井口です。

今回は宝島社から出ている「できる大人の9割がやっている 得する睡眠法」という本を紹介します。


目次
基本情報
著者の紹介
本の特徴
こういう人におすすめ
目次と簡単な内容の紹介
本の感想


基本情報

著者 小林瑞穂
作画 森下えみこ
出版社 宝島社
価格 1200円

著者の紹介

著者の小林さんは、薬学部を卒業後、医療系の会社の営業職をされていたそうです。その時に、心を病んでいる人が多くなっているのに気づき、カウンセリングを学びます。その後、睡眠と心との関係性に気づき、薬剤師になり、多くの人の睡眠の悩みに向き合うようになりました。また、睡眠改善シニアインストラクター資格もお持ちで、「快眠サロン~mizuki~」を運営されています。現在は、オーダーメイドの睡眠と生活改善提案に加え、社会人向けの体験型ワークを取り入れたセミナーや講座を実施されています。

ちなみに、睡眠改善シニアインストラクター資格は、睡眠改善協議会という団体が認定している資格で、現在日本で10名しか持っていない難関資格です。他には、中級、上級指導員資格や、睡眠改善コンサルタント資格などがあります。

小林さんが運営する快眠サロンのサイトはこちらからどうぞ。

快眠サロン水月~mizuki~
人生、上手に寝たもんがち! 

本の特徴

この本は、少し前に紹介した「一流の睡眠」と同じく働いている社会人向けの本になります。ただ、「一流の睡眠」よりは、ポップな感じで軽めの印象です。紹介されてあるメソッドも、ものすごくわかりやすく、誰にでも実践できるものにしてあります。本の構成は、まず章の始めに、漫画でざっくりとポイントが説明されているので大変わかりやすいです。また、漫画のページやその後の文による解説ページも、すべてカラーになっているので大変見やすくなっています。

こういう人におすすめ

  • 睡眠に興味がある方
  • あまり難しい本は読みたくない方
  • 働いている方

目次と簡単な内容の紹介

はじめに

プロローグ

第1章 3つの「仕事力」と睡眠のすごい関係

この章では、睡眠と仕事のパフォーマンスの関係について書かれています。仕事のパフォーマンスのポイントとして挙げられているのが、「作業力」「記憶力」「印象力」の3つです。印象力とは、その人が魅力的に見えるかということです。営業等顧客と会うことが多い人は重要だと思います。気になった箇所は、

「血中アルコール濃度0.05%(呼気1l 中アルコール0.25mg)以上、減点25点、免許取り消し2年」

引用:「できる大人の9割がやっている 得する睡眠法」

睡眠不足になると頭が働かなくなりますが、その状態がアルコールを飲んだ状態と同じらしいです。実際、どれだけ睡眠不足だと同じかというデータまではないのでわからないですが、上に挙げた違反の基準や罰則と同じらしいです。

そもそも、睡眠不足だと眠気のもとである睡眠物質が溜まっている状態ですが、当然抑制系の神経伝達物質であるGABAも分泌されています。アルコールは、GABAと同じ働きがあるので、睡眠不足と飲酒している状態は同じであることは当たり前といえば当たり前です。

今は、睡眠不足で運転しても罰則はないですが、居眠り運転が増えてきたら、もしかしたら近い将来罪になるかもしれません。

「瞳の輝きは、涙の分泌や素早い開きが関係しています。これらに副交感神経が支配しているために、睡眠不足だと輝きを失います。」

引用:「できる大人の9割がやっている 得する睡眠法」

睡眠不足だと、目の周りにくまが出たり元気がなくなりますがその理由の一つがこの記述です。どんな人でも、元気がないと魅力的には見えません。最近は婚活などをしている人も多いかもしれません。自分を魅力的に見せるためにも、睡眠はしっかりとるようにしましょう。

第2章 たった三つのコツでたちまち仕事力アップ

この章では、快眠するためのコツがわかりやすく書かれています。この本のコツは、以下の3つです。

  • 夜はゆるめる
  • カーテンを開けて寝る
  • 朝はワクワクすることをする

リラックスや朝にすることは、基本的に自分の好きなことでいいですが、瞑想やアロマなどいくつか、おすすめの方法も書かれているので、自分で試しにやってみるのもいいと思います。カーテンは、朝に日光を浴びるのが目的です。陽の光で起きるとスッキリしやすいのでおすすめです。しかし、夏は日の出が早いので、遮光カーテンで遮るほうがいいと思います。

「『眠れないときは羊を数えるとよい』という皆さんご存知の言い伝えがあります。睡眠学の観点からすれば、これは大きな間違いです。」

引用:「できる大人の9割がやっている 得する睡眠法」

昔から、「眠れない時は羊を数える」とよく言われますが、実は間違いです。

というのは、正確には「日本語で数えても意味はなく英語でなら効果があるかもしれない」ということです。英語では、「ワンシープ、トゥーシープス」という風に数えますが、この伸ばす音がリラックス効果があるらしいです。ただ、英語が母国語の人なら効果があるかもしれませんが、そうでない場合は同じように数えても効果がないかもしれません。英語で数えることを慣れてないので余計に頭が冴えてしまいそうな気がします。

余談ですが、江戸時代の書物には眠れない時の対処法としては次のように書いてあるそうです。

「小桶などに水を張り、桶の栓口からポタリポタリと水を垂らし、その水音を病人に数えさせる。こうすると、雑念が消えてよく眠れるようになる」

引用:睡眠環境学

現代の社会では、そのまま実行するのはちょっと難しいですが、もし代用出来るのは、時計の針の音かもしれません。ただ、水が垂れる音は不規則ですが、時計の針は規則的に動いているので、もしかしたら代わりにはならないかもしれません。

第3章 仕事力をさらに上げる「ちょい足しアクション」

この章では、さらに睡眠を睡眠を深くしたり、脳の覚醒度を上げるための追加の行動が紹介されています。以下、気になったものを3つほど挙げると、

  • 目的別入浴法
  • 苦味や酸味の食べ物を多めに取る
  • 考えない習慣をする

第4章 こんな時どうする?知っ得「快眠 Q&A」

この章では、Q&A形式で睡眠に関する知識が紹介されています。寝具の選び方や時差ボケ、遅くなった時の対処法等、多くの人が疑問に思うことが厳選して書いてあります。

エピローグ

本の感想

僕の場合、紹介されている睡眠のメソッドよりも、脳の覚醒を助けるちょい足しアクションが参考になりました。特に、自律神経の働きを行動でコントロールするという考えは目からウロコでした。最近は睡眠の質も安定してきたので、少しずつこの本の情報を活用しようかなと考えています。

いかがでしたか。

この本は、睡眠の本というよりは、日中の仕事のパフォーマンスを上げる方法を睡眠を中心にかかれています。しっかり昼に脳を起こしておくと、夜に自然に眠たくなるのも事実です。推奨している睡眠のメソッドも、誰でも実行できる簡単なものなので興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。

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