こんにちは 管理人の井口です。
今回のテーマは、「肥満」です。
太らないように食事に気をつけたり、運動したりする人は多いと思います。ですが、太らないために睡眠に気をつける人はあまりいないのではないでしょうか。
実は、睡眠不足になると太りやすくなり、太ると睡眠不足になりやすくなるという関係があります。今回は、そんな睡眠不足と肥満との関係、また肥満による睡眠への影響・注意点など 、肥満と睡眠との関係を見ていきます。
目次
・睡眠不足になると太りやすくなる
・肥満になると睡眠の質が下がる
・今回のポイント
睡眠不足になると太りやすくなる
睡眠不足になると、太りやすくなります。
アメリカの大学が行なった追跡調査によると睡眠時間が7~9時間の人たちに比べて、4時間以下の人は約1.7倍、5時間は1.5倍、6時間は薬1.2倍、肥満の割合が多かったそうです。また、女性の睡眠時間とBMI(体格指数)の関連を調べると、7時間が一番低くそれよりも短くても、長くても高くなったそうです。長い場合は、頭がぼーっとして、働かなくなるからです。
太りやすくなる原因は3つあります。
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満腹になりにくい
まず一つ目が、満腹になりにくくなるからです。これは、脂肪細胞から出されるレプチンというホルモンが出にくくなるためです。レプチンは、脳の満腹中枢を刺激する作用があるので、出にくくなると満腹になりににくくなり、結果食事の量が増えて太りやすくなります。
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食欲が増進する
二つ目が、食欲がいつもより旺盛になります。これは、食欲増進作用があるグレリンというホルモンが、いつもよりも多く出るためです。グレリンが多く出て食欲が増えて、食事のり量や回数が増えて、結果太りやすくなります。
なぜグレリンが多く出るかと言うと、睡眠不足の状態は脳があまり働いていない状態です。そこで、体は脳が動かない原因は栄養が足りていないためだと勘違いして、栄養を取ろうとするためです。夜中にお腹がすくのも同じ理由です。夜食を食べると体温が上がるため眠りが浅くなります。朝になっても、お腹が空いていないので、朝食が少なくなり、睡眠不足もあって頭がボーっとするようになります。
ちなみに、「レジェンド」と呼ばれているスキージャンプの葛西選手が書いた「四十歳を過ぎて最高の成果を出せる『疲れない体』と『折れない心』の作り方」という本には、ダイエットする時はコーヒーがいいと書かれてますが、これはカフェインで脳を覚醒するので、糖分をあまり必要としなくなるためです。
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食べるのが早くなりやすい
3つ目は、食べるのが速くなりやすくなるためです。これは僕の経験ですが、睡眠不足になると、集中できずに頭がぼーっとします。なので、食事に集中できずにあっという間に食べてしまうことが多いです。よく言われるように、食事のスピードが早いと満腹になるまでの間に食べ過ぎてしまうので太りやすくなります。
以上の三つが太りやすくなる原因です。食欲が増えた上に食事のスピードが速くなり、満腹になりにくいので、食べる量も増えます。これだけの条件が揃うと太るのも当たり前かもしれません。
肥満になると睡眠の質が下がる
肥満になると、睡眠の質が下がってしまいます。理由は、以下の二つが考えられます。
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成長ホルモンが出にくい
なぜかはわかりませんが、肥満になると成長ホルモンが出にくくなるらしいです。太ると、呼吸が浅くなるので、そのせいかもしれません。成長ホルモンがでないと長時間寝ても疲れが取れないので、動くのが億劫になってしまいます。内臓脂肪が増えると血圧が上がりやすくなるのでそのためかもしれません。睡眠と血圧についてはこちらの記事をどうぞ。「意外と知らない睡眠と血圧の関係」
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朝早く目が覚めやすい
肥満になると、朝早く目が覚めやすくなります。これは、内臓脂肪が多くなり血圧が上がるためです。寝ている最中もあまり血圧が下がらないため、血圧が早く通常の値に戻ってしまうため目が覚めるのが早くなります。
また、肥満になると怖いのが「睡眠時無呼吸症候群」です。僕は、睡眠の専門医ではないのでここでは詳しく触れません。ですが、「人からいびきがうるさい」や「疲れが残る」「朝、口が乾いている」などがポイントになります。思い当たる節があれば、疑った方がいいかもしれません。
また、日本人を含むアジア人は、骨格上気道が塞がりやすいとも言われてますので、肥満の人は気をつけましょう。睡眠時無呼吸症候群についてはこちらの記事も参考にして下さい。「睡眠時無呼吸症候群の基礎知識」
今回のポイント
いかがでしたか。
「睡眠不足になると太りやすくなり、太ると睡眠の質が下がり睡眠不足になる」と言う悪循環になってしまいます。すぐに痩せろとは言いませんが、肥満と睡眠不足の関係を頭の片隅にでもおいてください。
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