なぜ時間の早く過ぎると感じてしまうかを睡眠から考えてみた

こんにちは、管理人の井口です。

今回のテーマは「時間の感じ方」です。

「今年も早いもので、あと2か月」と言われて、あなたはどう思うでしょうか。恐らくですが、「え、もうそんなに経ったの?」と思う人が多いのではないのでしょうか。時間が早く過ぎるように感じるのはなぜなのか。今回は、時間の感じ方の問題を睡眠から考えてみました。この記事を読むと、もしかしたら、毎日が充実したものになるかもしれません。


目次
有名だけど正しいかはわからない「ジャネーの法則」
なんの変化もない毎日が時間の感じ方の原因かもしれない
睡眠から考えると、記憶力の低下が原因かもしれない
時間の感じ方を伸ばす3つのポイント


有名だけど正しいかはわからない「ジャネーの法則」

時間の感じ方で一番有名な説が、19世紀の哲学者、ポール・ジャネーが発案した「ジャネーの法則」です。

内容は「時間の感じ方は、年齢の逆数に比例する」というもの。つまり、10歳の子供のころと比べると、20歳では半分、30歳では3分の1に感じるということ。ただ、そもそも時間の感じ方は感覚的なものなので10年前や子どもの頃と比べることが難しいです。発案者も心理学者じゃなく哲学者で、そこまで厳密に測ったわけではないと思うので、大体の目安にするといいかもしれません。

なんの変化もない毎日が時間の感じ方の原因かもしれない

次に有名なのが、「年を取り、経験を積んだことで未知のことに出会わなくなる」という説です。

人の脳は、知っていたり大したことがない事柄は忘れるようにできているそうです。いつも通りの日常を送っていても、変化がないと大半のことを忘れてしまい頭に残らなくなります。その後、半年や1年たったあと振り返った時に、覚えていることが少ないので、「もうそれほど経ったのか」と感じてしまうわけです。働き盛りで職場と家の往復になってしまうと陥りやすいかもしれません。

睡眠から考えると、記憶力の低下が原因かもしれない

時間の感じ方の問題を睡眠から考えると、記憶力の低下が原因かもしれません。

脳波にはα波やθ波などさまざまな種類があり、睡眠中にのみ出る脳波に睡眠紡錘波があります。睡眠紡錘波の役割はいろいろありますが、その一つに海馬にある記憶の消去があります。

ご存じの通り、海馬は短期的な記憶を溜めておく場所です。一日あったさまざまな出来事を記憶しているわけですが、睡眠中に重要なものは長期記憶として保存されます。このとき、パソコンの切り取りのような感じではなく、コピーに近い感じで保存するそうです。つまり、長期記憶として保存した後も海馬にはまだ元の記憶が残っている状態のまま。睡眠紡錘波は海馬にある記憶を消去して余裕をつくる役割だそうです。パソコンでいうメモリーを開放する感じに近いかもしれません。もし、睡眠時間が短いなどで睡眠紡錘波の量が少ないと、海馬に新しく記憶できる余裕が少ないので、翌日は前日よりも記憶力が低下してしまいます。その状態が長く続くと、2つ目に書いた説と同じような感じで、振り返ってもあまり覚えていないので早く過ぎたと感じてしまうわけです。

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>時間の感じ方を伸ばす3つのポイント

新しいことにチャレンジする

一番なのは、積極的に新しいことにチャレンジすることです。

新しいことにチャレンジすると、脳に刺激を与えられるので、脳が学習をしようとします。そのため、さまざまなことを覚えようとするので、振り返ってもあまり覚えていないということは少なくなります。最近の研究では、脳は何歳でも成長するそうなので、興味があることにはどんどんチャレンジしたほうがいいです。

日常に些細な変化を入れる

今はとくにこれといったことがないという人は、日常に些細な変化を入れましょう。いつも同じルーティンをこなすだけでは、変化がないので時間の経過が早くなってしまいます。時には昼食を違う店で食べてみたり、運動がてら一つ手前の駅で降りて歩いてみるなど、小さなことでいいので変化をつけましょう。また、周りを観察して、いつもと違うところを探してみたりするのもオススメです。間違い探しゲームのような感じで、いつもと違うところを探してみてください。

睡眠をしっかりとる

睡眠紡錘波はノンレム睡眠・レム睡眠問わず睡眠中に出ていますが、一番出るのが、睡眠の終わりごろの浅いノンレム睡眠中です。睡眠時間が短かったり、寝始めの睡眠時間が短いと、終わり頃でも睡眠は深くなります。そうなると、睡眠紡錘波の量が少なくなってしまいます。しっかりと睡眠時間を確保して、深い睡眠をとるようにしましょう。いい睡眠をとると、やる気や元気が出るので、新しいことにもチャレンジしやすいですし、些細な変化にも気づくようになります。そういう毎日を送ることで、「アッという間に過ぎた」と感じるよりも「充実した毎日だった」と感じるようになるのかもしれません。

いかがでしたか。

この記事を読むと、なぜ時間が早く過ぎるのかが少しわかったと思います。ただ、あまり気にしても仕方がないことです。時間の感じ方なんてものは気にせず、毎日を楽しく生きようとした結果が、充実した毎日を送ることにつながるかもしれません。そのためにも、睡眠はできるだけしっかりとりましょう。

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