こんにちは、管理人の井口です。
今回のテーマは、「集中力」です。
書店のビジネス書のコーナーに行くと、必ず集中する方法に関する本があります。僕も過去に何冊も読んだ経験があります。それだけ、多くの人が集中力を上げたいと思っている証なのでしょう。しかし、睡眠不足だといくら本を読み、実践しても集中力は上がりません。そこで、今回は睡眠と集中力の関係をかいていきます。
目次
・睡眠不足だと気が散りやすくなる
・カフェインを摂っても集中力は上がらない
・没頭している状態について
・僕が考える最高の集中している状態の条件
睡眠不足だと気が散りやすくなる
睡眠不足だと気が散りやすくなり集中できなくなります。
脳は使うほど熱を持ちます。これは、脳にある神経細胞がリン酸化されるために起こります。リン酸化されると神経細胞の反応が高くなり、より脳が働くようになります。ただ、反応が良すぎると必要のないことにも反応してしまうので、眠ることでリセットするようになっています。
睡眠不足だと、このリセットが十分に行われていないため、様々なことに脳が反応してしまうため注意力散漫になってしまうのです。
カフェインを摂っても集中力は上がらない
カフェインを摂っても集中力は上がりません。アスリートの人でない限り、普通の人はカフェインは眠気覚ましにとっていると思います。ほとんどの人は、何気なく習慣でとっていると思いますが。
カフェインは、睡眠物質のアデノシンの働きを邪魔することで眠気を飛ばします。つまり、簡単に言うと「カフェインは眠くなるシステムを邪魔するので眠くならない」ということです。脳を覚醒させる力もある程度はあるかもしれませんが、そんなに強くないと思います。
なので、例えばコーヒーを飲むと、カフェインの効果で眠くはなりませんが、脳のパフォーマンスは変わりません。また、カフェインの半減期はおよそ4時間なので、4時間後には効果が薄れて眠くなってしまいます。
あと一息とかもうすぐ終わるのであればカフェインに頼るのもいいですが、そうでないのであれば、一度仮眠をとった方がすっきりして集中力は上がると思います。
没頭している状態について
よく、好きなことをしていて時間を忘れるほど没頭した経験がある人は多いと思います。僕の個人的な意見ですが、何も耳に入らなかったり、時間を忘れるほど熱中しているのは、あまりいい集中状態ではないと思います。理由は、以下の2つです。
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自然界ではありえない
まず1つ目が「自然界ではありえない」からです。
例えば動物が餌を食べている時に一心不乱に食べていたらどうでしょう。それが、草食動物なら肉食動物に襲われる可能性もあります。人もかつては肉食の動物に襲われるような生活をしていました。いつ天敵に襲われるかわからないのに目の前のことに熱中していたら、命の危険にさらされることになります。
今の社会生活は自然界よりは遥かに安全ですが、周囲の変化に気づかないほど没頭していたり、熱中していたりすると思わぬ事故等に巻き込まれるかもしれません。リスク管理や危険を察知するということでいうとあまり良くない状態かなと思います。ま、1つのことに熱中するのはいいことですが。
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睡眠不足でも同じ状態になることがある
2つ目が「睡眠不足でも似た状態になるから」です。
例えば、会議等で眠くなると話し声が小さくなるという経験はありませんか。これは、眠くなり脳が働かないので、体が視覚の情報以外を制限していると僕は考えています。情報が多いとその分脳を使わなければならないため、情報を制限して少しでも負担を軽くしようというわけです。この状態で、仕事をしていたら、耳からの情報が入ってこないので、周りの人が呼んでいても気づかなかったりします。
また、好きなことをしているとつい没頭しますが、これはドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の影響です。ドーパミンは快楽物質とも呼ばれていて、快楽や動機づけに関係しています。好きなことをしていて没頭してしまうのは、脳がドーパミンの刺激で興奮しているからです。ドーパミンの刺激はかなり強力なので、好きなことを止められなくなります。睡眠不足だと脳が刺激を欲するので、よりその傾向が強くなります。
没頭するのはいいですが、睡眠不足だとその刺激に依存してしまうかもしれません。睡眠不足の影響かどうかの判断は、作業スピードを見ればわかると思います。
睡眠不足だと、脳のパフォーマンスは落ちているので作業スピードは普通よりも遅くなります。熱中していても同じです。そうでないなら、集中している分作業スピードは早くなるはずです。睡眠不足による熱中に惑わされないようにしましょう。
僕が考える最高の集中している状態の条件
僕が個人的に考える最高の集中している状態の条件は3つあります。個人的な条件で、誰にも当てはまるとは限りません。僕自身、この3つの条件をクリアする日は、年に何日かというくらいです。
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余計なことは考えない
1つ目が「余計なことは考えないこと」です。つまり、頭の中は今やっている作業のことだけで、「帰ったら何をしよう」とか「週末は何処にいこう」とか余計なことは考えてない状態です。ただ、この条件をクリアするのが一番むずかしいという気がしています。
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周りの状況はわかるが反応していない
2つ目が「周りの状況はわかるが反応していないこと」です。
例えば、誰か他の人が会話をしていても無視できたり、大きな音にも反応しなくなります。ただ、人が通るときには道を開けたり、自分を呼ぶ声にはちゃんと反応したり出来る状態です。
僕は、睡眠不足だと人の話し声に反応しやすくなる所があります。例えばテレビが付いていたら、頭が勝手にテレビの音声の意味を考えてしまうので、眠れなくなります。同じように、人の会話が聞こえたりすると、その会話に気を取られる事が多いです。なので、僕は人の会話が無視できるかが一つの目安になっています。
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作業スピードが早い
3つ目が「作業スピードが早いか」です。本当に集中していたら、いつもの時間よりも早く作業が終わるはずです。そうでないなら、もしかしたら睡眠不足の影響かなと考えます。時々レム睡眠が足りないと、朝は快調だったのに、昼をすぎるとスピードが鈍ったりします。ただ、経験的には上の2つがクリアしていたら、スピードも早い事が多いです。
これ以外には、当たり前ですが「体調がいい」ことです。しっかり睡眠をとり疲れが取れていたら、3つ共はなくても、1つか2つはクリアしていることが多いです。
いかがでしたか。
一番始めに書きましたが、僕も以前集中力を上げたくて、その類の本を何冊も読みました。参考にもなりましたが、仕事のスピードはそれほど上がりませんでした。しかし、睡眠の改善をしているうちに驚くほどスピードが向上しました。もし、集中力がなかなか上がらなくて悩んでいたら、一度自分の睡眠を見直されてはいかがでしょうか。
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