【書評記事】「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」の紹介

今回は、総合法令出版から出版されている「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」という本を紹介します。


目次

基本情報
著者の紹介
本の特徴
こんな人におすすめ
目次と簡単な内容紹介
本の感想


基本情報

  • 著者 大郷 卓也
  • 出版社 総合法令出版
  • 価格 1300円+税

著者の紹介

著者の大郷卓也さんは、明治時代から続く寝具店である「ねむり屋」の店主をしています。本に詳しく書かれていますが、中学生の時に難病を患い、睡眠の質を高めることで感知したことで、睡眠の大切さに知ったそうです。その後、家業の寝具店を切り盛りする傍ら、内科医やスポーツトレーナーなどの人の体に関わる専門家と協力して、睡眠の悩みを解決する活動をしています。

本の特徴

著者が寝具店の店主なだけあって、布団についての情報が豊富。特に、敷布団についての記述は、普段布団で寝ている人は要チェック。また、協力している専門家のアドバイスや、店に来たお客さんの悩みものっているので参考になる事が多いです。

こんな人におすすめ

  • 睡眠に興味がある人
  • 布団で寝ている人
  • ベッドでも、敷布団を使っている人

目次と簡単な内容紹介

序章 日本人の睡眠が危機にさらされている

起きているときの姿勢が、そのまま寝姿勢につながり、起きているときの呼吸方法は、引き続き眠っているときにも継承されます。

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

鼻で呼吸するか、口で呼吸するかです。昼間に口呼吸をしている人は、寝ている間も口呼吸をしているかもしれません。

口呼吸は、いびきをかく原因になるなど弊害が多いので直したほうがいいです。枕が低すぎると口が空きやすいのでチェックするといいかもしれません。また、寝る前に意識して鼻で呼吸をするのもオススメです。どうしても直らない場合は、口テープを使うのもあり。

第1章 難病の病床で知った、睡眠のスゴイ力

この章では、著者が睡眠の重要性に気づいた経緯が書かれています。

病院にはあらゆる睡眠不足の原因が揃っているように思えました。

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

病院は病気や怪我を治す場所なのですべてが健康によいと思われますが、必ずしもそうではないです。多くの患者がいたりして管理する必要があるので、やむを得ない場合もあると思います。

睡眠に関していうと、医師や看護師の人すべてが睡眠の知識が豊富とは限りません。そもそも、大学病院などの大きい病院だと、交代勤務で睡眠をないがしろにしがちです。最近は旅館やホテルでも睡眠に配慮したサービスをするところもあるので、病院も睡眠に力を入れるところが出てくるかもしれません。

もはや、ぐっすり眠ることは贅沢品なのかもしれない

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

さまざまな本で書かれていることですが、日本は世界の中では平均睡眠時間が短い国です。長時間労働やワンオペ育児など、さまざまな問題もあり睡眠時間が短くなりがりです。また、現代社会は、PCやスマホなど誘惑が多い社会でもあります。そういう観点でいえば、ぐっすりねむること、スッキリ起きることなどは、贅沢で難しいことなのかもしれません。

第2章 健康と睡眠

この章では、健康と睡眠の関係が書かれています。

成長ホルモンがもっとも多く分泌される時間帯が、午後10時から午前2時までの間だと言われています

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

これは、古い常識です。成長ホルモンは寝はじめ3時間に7~8割分泌されることがわかっています。もし、この時間の睡眠が浅いと、成長ホルモンの分泌量が減ってしまうので、疲れがとれにくくなります。できるだけ寝はじめ3時間は深く眠るようにしましょう。

ほとんどの不調は、初期のうちならしっかり眠ることで解消されます。

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

睡眠は、体の修復する役割があるので、多少の不調は治ります。また、睡眠不足からの不調も多いので、その意味でもしっかり眠ると体調が回復することは多いです。

すぐに、睡眠導入剤を出したりする医療機関は注意が必要です

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

「睡眠導入剤」とは、簡単にいうと「効き目が短い睡眠薬」のこと。効く時間はおよそ3~4時間が多いそうです。もちろん、睡眠薬の服用が必要な場合もあるので一概には言えないですが、僕はまず生活習慣をなおすところからはじめるほうがいいと思います。というのも、睡眠薬は正しく飲むと依存にはなりにくいですが、長期間飲み続けるとやめるのが難しくなります。眠れないからといって安易に睡眠薬を処方する医師は僕的にはどうかと思います。

第3章 心と睡眠

この章では、メンタルと睡眠の関係が書かれています。

知人で眠れないという人、そしてお客様で不眠を訴える方に共通している特徴があります。普段の生活では無趣味、毎日しているのは仕事のみ、というものです。

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

無趣味、仕事が趣味という人は、平日は仕事で家に帰ったらバタンキュー、休日も疲れでボーっと過ごしいる人が多いと思います。こんな過ごし方をしていると、毎日が単調になりがちで、脳を使うところも偏ってしまいます。ある本で、脳はよく使う所ほどよく眠り、使わない所は眠りが浅くなるそうです。つまり、単調な毎日を送っていると睡眠の質が落ちてしまうわけです。もちろん、趣味を持たなければいけないってことはありませんが、なにもないなら運動しましょう。

少し前に話題になった「自作の枕」に関しての話も時々お客様から聞かれることがありますが、私はあまりおすすめしません。

引用:「100年続く老舗寝具店の店主が教える 最高の眠り方」

僕も個人的にはオススメしません。理由は単純で自分にあう枕を作るのは難しいからです。頭や首を支えるために必要な高さが仰向けと横向きでは違います。なので、一律平らな枕を使うとどこかにムリが出ます。枕を含めた寝具は毎日使うものです。いい睡眠をとりたいなら、ケチらずに自分の合うものを買うほうがいいと思います。

第4章 仕事と睡眠

この章では、睡眠と仕事の生産性の関係について書かれています。

第5章 Q&A

この章では、睡眠の疑問についてQ&Aの形で答えています。布団などの寝具のお手入れの質問もあります。

第6章 老舗寝具店の店先から

この章では、実際に店に来たお客さんの相談を事例として7つ取り上げて書かれています。

第7章 今日から出来る、正しい眠りのための実践法

この章では、快眠するための簡単なテクニックや生活習慣が紹介されています。

本の感想

僕自身は、今は敷布団は使わないのであまり参考になりませんでしたが、枕については参考になりました。寝具と睡眠の関わりを知るには丁度いい本だと思います。

いかがでしたか

ベッドよりも布団で寝るほうが好きという人も多いと思います。そんな人は、この本を読んで、よりよい睡眠を手に入れてください。

 

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