こんにちは、管理人の井口です。
今回のテーマは、「夜間頻尿」です。
高齢になると、悩むことが多くなる夜間頻尿。「トイレに行きたくなる」とういうだけで、詳しく知っている人はあまりいないではないでしょうか。そこで、今回は、夜間頻尿の定義から原因、軽減する対策まで書いていきます。
目次
・夜間頻尿とは
・回数の限界範囲は、男性が3回、女性は4回
・女性は40代から、男性は60代からかかりはじめる
・夜間頻尿の主な原因
・夜間頻尿を軽減する5つの対策
夜間頻尿とは
夜間頻尿の定義は、「就寝後に一回以上トイレのために起きること」です。高齢になると、夜間頻尿に悩む人が増えますが、60歳以上は1回まで正常範囲です。また、起きたとしてもすぐに寝付けるのはあまり問題ないですが、なかなか寝付けないと睡眠時間が減ってしまうため、日常生活に支障が出やすくなります。
回数の限界範囲は、男性が3回、女性は4回
トイレに行く回数は、男性で3回、女性で4回が限界範囲。これ以上増えると、翌日に眠気が残り、生活に支障が出やすくなります。回数はあくまで目安で、翌日も眠たいのであれば改善したほうがいいです。
女性は40代から、男性は60代からかかりはじめる
夜間頻尿はかかりはじめる年代が男女で差があります。女性は早い人はあ40代からかかりはじめます。原因は骨盤底筋が衰えるから。骨盤底筋は字の通り骨盤の底で内蔵などを支えている筋肉です。女性の場合は出産のときに骨盤底筋が傷ついてしまいます。その後、加齢で骨盤底筋自体が弱ることで、夜間頻尿になるわけです。
男性の場合は60代以降に増加します。原因は前立腺の肥大。これは、高齢になると、多かれ少なかれ誰でもなります。きちんと対策すると回数は減らせるので、「年だから」と諦めないことが肝心です。
夜間頻尿の主な原因
夜間頻尿になる主な原因を4つ紹介します。
加齢によるホルモンの変化
夜間頻尿に関わるホルモンは2種類あります。一つが「抗利尿ホルモン」です。抗利尿ホルモンは、夜寝ている間に作られる尿の量を減らす役割があります。高齢になると、このホルモンの働きが弱くなるので、尿が作られやすくなってしまうわけです。中には、昼よりも夜のほうが多いという人もいるそうです。
もう一つがメラトニンと呼ばれる「睡眠ホルモン」。このホルモンは、睡眠の維持が主な役割。簡単にいうと、多く分泌されるほど長く眠れます。年を取ると、睡眠時間が短くなるのは、このメラトニンの分泌量が減ってしまうためです。また、睡眠も浅くなるのでトイレに起きやすくなってしまいます。
下半身の筋力の低下
足腰の筋力の低下も原因になります。人間は2足歩行しているので、体の水分は、重力で下半身に集まりやすくなります。それを、下半身の筋肉で上に押し上げているわけです。足が第2の心臓と言われる所以です。足腰が弱ってくるとこのポンプ機能も弱くなるので、下半身に水分が集まったままになります。簡単にいうと、「むくみやすくなる」わけです。寝る時に横になると、下半身にたまった水分が一気に上半身に戻り尿になるので、寝ている間にトイレに行きたくなるわけです。
水分の過剰摂取
当然ですが、水分を多く摂ると、尿も多くなります。お茶やコーヒーなどのカフェイン飲料やアルコールには、利尿作用があるので尿が多くなるので注意が必要です。特に、ビールやワインには、カリウムも多く含まれているので、飲んだ量以上に尿として出ると言われています。発泡酒はビールよりは少ないので、夜間頻尿にはなりにくいですが、ほどほどにしましょう。
病気
男性の場合は前立腺肥大症が多い。60代から多くなる病気で、原因は男性ホルモンであるテストテロンの変化です。また、膀胱が過敏になり、尿意を感じやすくなる「過活動膀胱」もあります。これは、若い人が夜間頻尿の原因になりやすいそうです。
夜間頻尿を軽減する5つの対策
夜間頻尿は高齢になるほどなりやすいです。ただ、しっかりと対策をすると軽減することはできます。基本的な対策を5つ紹介します。
水分を控える
先ほども書いた通り、高齢になると抗利尿ホルモンの働きが弱くなるので、寝ている間もトイレに行く可能性が高くなるので、水分はあまりとらない方がいいです。カフェインやアルコールはもちろん、甘いものや辛いもの、塩分も食べすぎると喉が渇くのでほどほどにしましょう。水分をとらないといっても、脱水症状になったらダメなので夏場は気をつけてください。
寝る前にトイレに行く
当たり前のことですが、寝る前はトイレに行きましょう。膀胱内に尿があると、それだけ行く可能性が高くなります。少しでも可能性をへらすようにしましょう。
寝室を暖める
部屋を暖かくすると、夜間頻尿が約4割減ったという研究結果があります。また、寝室が寒いとトイレで起きた時に、寒さで目が覚めてしまい寝付きにくくなります。家全体は難しいので、とりあえず部屋を暖かくして、トイレに行くときに上着を羽織るようにしてください。
下半身の運動をする
ウォーキングなどの下半身を使って下半身を鍛えましょう。夜間泌尿対策にもなるし、次に書く睡眠の改善にもなります。
睡眠を改善する
睡眠を改善して、必要以上に目を覚まさず、起きてもすぐに寝付けるようにします。高齢の場合は、睡眠時間が短くなるので、無理に長時間寝ようとしないことも重要です。
いかがでしたか
今回は、夜間頻尿について書きました。年をとると、多かれ少なかれ誰しもがなります。今回の記事を参考に夜間頻尿とうまく付き合いましょう。
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