睡眠と免疫力 知れば納得の関係

こんにちは 管理人の井口です。

今回のテーマは「免疫」です。

昔から睡眠は健康管理の基本といわれます。実際、良く寝る人ほど健康で、睡眠不足だったり質が悪い人ほど病気になったりします。実は、眠っている間は免疫細胞が活発に働いています。それも、深ければ深いほどよくなるそうです。そこで、今回は、免疫と睡眠との関係から、ガンとの関係までを書いていきます。


目次
睡眠と免疫との関係
睡眠不足だとワクチンの効果が半減
ガンと睡眠との関係
生活習慣とガン
睡眠は万能ではない


睡眠と免疫との関係

睡眠不足になると、免疫力が落ちます。理由は2つあります。

  • 免疫細胞の活動時間が減る

    ついこの間のガッテンのテーマが「免疫」でした。それによると、免疫細胞、番組ではリンパ球は、副交感神経が働いている時は血管内をパトロールし細菌等を駆除します。逆に交感神経が働いている時はリンパ節内で待機、病原菌等について学習しているそうです。

    普通人は、日中起きている時は交感神経が働いて、夜寝ている時は副交感神経が働いています。なので、睡眠時間が短くなると免疫細胞がパトロールする時間が減ってしまうので免疫力が落ちるわけです。

    ガッテンの番組の内容が知りたい方は、こちらのリンクからどうぞ。

    http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20181031/index.html?c=health

  • メラトニンが不足

    これは少し違いますが、睡眠ホルモンのメラトニンには免疫力を上げる作用があります。メラトニンは睡眠ホルモンと呼ばれるだけあって、不足すると睡眠に様々な支障が出て睡眠時間が減ったり、質が低下したりします。なので、先程も書いた通り免疫細胞の活動時間が減って免疫力が落ちるし、さらにメラトニンの不足によりさらに免疫力の低下に拍車がかかるわけです。メラトニンについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。「メラトニン 睡眠に不可欠なホルモンの作用と特徴」

ガッテンでは、一番リラックス効果が高いのは、「昼寝」だということでした。昼寝(仮眠)は、眠気を取って午後のパフォーマンスを上げるだけでなく、免疫力の維持にも効果があるみたいです。

効果的な仮眠のとり方のポイントについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。「効果的な仮眠のポイントと注意点」

睡眠不足だとワクチンの効果が半減

冬になると、多くの人がインフルエンザのワクチン接種をすると思います。しかし、睡眠不足だとワクチンの効果が半減します。場合によっては、効果がない場合もあるかもしれません。

ワクチンはウイルスの毒性を弱めて体に入れることで、体にウイルスの抗体を作らせて免疫力を上げるのが目的です。いわば、予めウイルスを予習しておこうということです。しかし、先程も書きましたが免疫システムが一番活発になるのが睡眠中です。睡眠不足だと、免疫システムがはたらいて抗体を作る時間が不足してしまうので、ウイルスに対する免疫が不完全になります。

インフルエンザの場合、抗体ができるまで2週間程度だと言われますので、ワクチン接種から2週間は出来るだけしっかりと寝ましょう。高齢者の人は、睡眠が浅く短くなりやすいので、ワクチンを接種したからと言って、油断せずに手洗いうがいをしたほうがいいです。

ガンと睡眠との関係

睡眠不足になるとガンにもなりやすくなります。

ガンは専門的には「悪性新生物」といわれますが、体の中で日常的に発生していると言われています。いわば、細胞分裂の過程で出来る不良品です。出来ても、免疫細胞がその都度破壊してくれるので、ガンにならずに済むわけです。

ですが、睡眠不足により免疫力が落ちると、発生するガンの駆除が追いつかなくなりガンになるまで成長してしまうわけです。また、睡眠不足になるとガン細胞の成長速度が速くなり、より凶暴化する事が研究でわかっています。なんでも、一部の免疫細胞がガン細胞に協力するらしいです。

ちなみに、高齢者ほど睡眠時間は短くなり、質が低下するのでガンになりやすくなりますが、細胞分裂の頻度も高齢者は少ないので、ガンも若い人と比べるとあまり成長しません。ですが、若い人は細胞分裂が活発な分、一度発生するとあっという間に成長します(もちろんガンの種類や出来た場所にもよります)。

なので、若い内はしっかり寝て、免疫力を維持しておかないと大変なことになる可能性があります。

生活習慣とガン

ガンは、以前テレビで「原因の7割が生活習慣、3割が遺伝」といっていました。この意味することは、「確かにガンになりやすい家系というのは存在するし遺伝するといわれているが、生活習慣による影響が最も大きい」ということだと思います。

僕は個人的には、睡眠不足による生活習慣も影響が大きいのではないかと考えています。どういうことかというと、以前依存症の記事で書きましたが(以前の記事はこちら『依存症と睡眠の怖い関係』)、人は睡眠不足になると頭を起こそうとするために、様々な刺激を求めます。睡眠不足が解消されないと刺激を与える行動が続いて習慣になってしまいます。例えば、イライラする人はタバコを吸うかもしれないし、アルコールを飲んで寝ようとする人もいるでしょう。

しかし、睡眠不足が解消されないのでその行動が毎日続くわけです(もちろんニコチンやアルコールの依存性も関係があります)。刺激の頻度が高くなると、当然細胞が傷つくことが多くなり細胞分裂して傷ついて部分を治そうとします。その過程で当然ガン細胞も生まれる可能性が高くなります。しかし、睡眠不足なので免疫力が落ちています。結果肺ガンや肝臓ガンになるリスクが高くなります。

なので、タバコやアルコールなどガンになるリスクがある生活習慣がある人は、睡眠不足や睡眠負債に気をつけたほうがいいです。

睡眠は万能ではない

気をつけて欲しいのが、睡眠は万能ではないということです。確かに日頃からよく眠ると、免疫力が高い状態を維持できるので、病気になりにくくなります。そして、睡眠不足だと病気にかかりやすくなることも事実です。しかし、全ての病気の原因が睡眠不足じゃないわけです。なので、もし病気になってゆっくり休み、しっかり寝ても体調が回復しない場合もあります。そういう時は迷わず病院に行きましょう。

いかがでしたか。

免疫は人が健康で生きるために欠かせないものです。日頃からしっかり睡眠をとり、免疫力を維持して健康で充実した毎日を送りましょう。