朝日新聞の「患者を生きる」を解説してみた④「レビー小体病」

こんにちは、管理人の井口です。

朝日新聞の生活面の連載記事「患者を生きる」の解説シリーズ。今回は、「レビー小体病」です。

初めて聞く病気だと思います。僕も記事を読むまでは知りませんでした。知っている人もいると思いますが、認知症の一つに「レビー小体型認知症」というのがあります。名前からも分かる通り、この2つは関係があります。今回は、そんな謎めいたレビー小体病について、記事の内容も交えながら紹介していきます。


目次
レビー小体病とは
主な症状
治療は薬や漢方薬
家族の注意点


レビー小体病とは

レビー小体病とは、「脳の中にレビー小体と呼ばれるタンパク質ができることで引き起こされる病気」です。僕は、最初記事を読んだ時は「レビー小体型認知症」と同じかと思っていました。ただ、記事を読む限り別物のようです。インターネットで調べると、ほとんどが同じ扱いになっています。もしかしたら、レビー小体型認知症の初期症状という感じで捉えておくといいかもしれません。

ちなみに、レビー小体が脳の大脳皮質に広がると「レビー小体型認知症」に、脳幹の一部である中脳に広がると「パーキソン病」になります。レビー小体ができる場所が違うだけなので、レビー小体型認知症とパーキソン病が併発する場合もあります。

また、認知症というとアルツハイマー型が有名ですが、アルツハイマー型は男性よりも女性が多く、レビー小体型認知症は女性よりも男性が多いとされています。

主な症状

記事によると主な初期症状は以下の4つのようです。

  • レム睡眠行動異常症
  • 嗅覚障害
  • 失神
  • 便秘

この中で、一番多く見られるのがレム睡眠行動異常症らしいです。レム睡眠行動異常症というのは、レム睡眠時に体が動いたり、叫び声を上げたりすることです。本来は、脳が体を動かないよいうにしているのですが、うまく機能していないと夢の内容に付随して体が動いてしまいます。ちなみに、レム睡眠行動異常症がある人は、夢の内容をはっきり覚えていることが多いみたいです。これは、僕の想像ですが夢の内容が妙にリアルに感じる事が多いと思います。これは、夢を見ている最中に声を出したり、体が動かした感覚があるからです。その感覚が、夢の内容に取り込まれるので、普通の夢よりもリアルに感じます。

レム睡眠行動異常症だけなら、睡眠の質が低かったりしてもなる可能性がありますが、上記の他の症状にも心当たりがあるなら、レビー小体病を考えたほうがいいかもしれません。ちなみに、レビー小体型認知症の人は、薬に過剰反応する人が多いみたいです。つまり、簡単に言うと「副作用が出やすい」ということです。安易に市販の薬に頼ると副作用で更に悪化する可能性があります。いくつか気になる症状があるのであれば、一度認知症の専門医の診察をうけるといいかもしれません。

治療は薬や漢方薬

一度できたレビー小体を取り除く薬はまだありません。なので、対症療法になりますが、脳の興奮を抑える薬を処方するのが一般的らしいです。ただ、薬だと眠気がひどい場合があり、その場合は漢方薬になります。ちなみに、アルツハイマー型認知症の原因物質とされているアミロイドβもそうですが、レビー小体も睡眠中に排出されます。つまり、若いうちからよく寝ておくと予防になるということです。徹夜や夜ふかしをして睡眠をおろそかにしていると、高齢になった時にしっぺ返しを食らうことになるかもしれません。

家族の注意点

レビー小体病のレム睡眠行動異常症があると、寝ている時に体が動いてけられたり、叫び声をあげたりするため、家族の人も大変です。記事には、家族の人の対処のポイントも2つ書いてありました。

  • 寝てすぐの場合は起こさない

    1つ目が、「寝てすぐの場合は起こさない」ことです。家族の人は何事かと思うかもしれませんが、寝ている本人は夢を見ているだけです。急に起こすと現実と夢の内容が区別がつかなくなり混乱する可能性があります。起こしてもまたすぐに寝るので繰り返しになってしまいます。しばらくしたら、深いノンレム睡眠になるのでそれまで放っておくといいみたいです。

  • 明け方に近いなら自然に起きるようにする

    明け方が近い場合は、照明をつけたりカーテンを開けるなどして自然に目が覚めるように仕向けましょう。ここでも、肩を揺すったりして無理に起こすのは混乱する可能性があるのでやめたほうがいいようです。

いかがでしたか。

あまり知られていない病気で、日常の生活に支障が出るほどじゃないので、多くが見過ごされているのが現状かもしれません。ただ、レビー小体病が進行すると認知症やパーキソン病になります。その前段階で発見できれば、もしかしたら認知症にならなくなるかもしれません。生活に支障がないからと軽く見ずに気になった方は一度専門医の診察を受けられてはいかがでしょうか。