引きこもり経験者の僕が考える引きこもり脱出のポイント

こんにちは、管理人の井口です。

今回のテーマは、「引きこもり」です(睡眠の話ではありません)。

引きこもりが有名に随分経ちますが、今でも多くの人が自宅や自室から出られない状態になっています。新聞等でも引きこもりの現状などの記事もよく見ます。プロフィール(プロフィールはこちらからどうぞ『プロフィール』)にも書きましたが、僕自身18歳頃から24歳頃までの6年間引きこもっていました。そこで、今回は僕自身の引きこもりの経緯から僕が考える引きこもりから抜け出すポイントについて書いていきます。ただ、僕自身の経験がすべて当てはまらないと思いますのであくまで一人の経験者として参考程度に読んでいただければと思います。


目次
僕の引きこもりから脱出に至るまでの経緯
僕が引きこもりになった理由
少なくとも部屋から出ないと社会復帰は難しい
責めるのが一番良くない
僕が考える脱出へのポイント中年の引きこもりについて


僕の引きこもりから脱出に至るまでの経緯

僕が引きこもりになったのは、大学に入ってしばらく経った頃です。理由は、今考えるとものすごく些細でアホらしいですが、「体調不良で授業を休んだから」です。それだけのことですが、僕は大学にいけなくなってしまいました。地方の国立大学でしたが、そのままずるずる4年間大学に行けないまま、引きこもりになっていました。ご飯は食べないといけないので食事を買いにコンビニに行くぐらいでした。あとは、本屋等には行けましたので実際には引きこもりとは言えないかもしれません。

結局4年で大学を中退し実家に戻りました。ただ、実家にいた頃の2年間はほとんど覚えていません。覚えているのは、戻った当初、大学を中退したことを自分で責めて「自殺しようかな」と考えていたことです。別に自傷行為等もなにもしませんでしたが、初めての挫折だったせいもありそんなことをよく考えていました。この時期は、覚えていないので定かではないですが恐らく家からほとんど出ていないと思います。特に趣味らしいものも持っていなかったので、ただ自室でゲームをしていたのではないでしょうか(他人事みたいですみません)。

引きこもり脱出のきっかけになったのが、「四国遍路」でした。ある時に、テレビで四国遍路の特集があり興味を覚えたので、両親に相談しお金を出してもらいました。当初は、引きこもり支援のNPOが主催しているグループでの四国遍路に参加しようかと考えていましたが、費用が普通よりも高くなるのと受付時期じゃなかったため、自分一人で行くことにしました。結果的には、一人で良かったと思っています。遍路をやり終えて、その後免許を取り、一年間ほどは働くために面接を受けたりしました。25歳の時に親の友人の人の紹介で、今の会社に入れてもらい、現在に至るわけです。

僕が引きこもりになった理由

働くようになってから、よく考えたのが「なぜ自分は引きこもりになったのか」ということでした。その答えがでたのが、つい2,3年前のことですが、「『主体性のなさ』と「人の目を異常に気にすること』が原因」だという結論でした。つまり、主体性がないために、自分の意見や考えがなく、言われるまま生きていて、なにか失敗すると(僕の場合は授業を休むこと)他人がどう思うか怖くなってしまい行動ができなくなるのが原因だというわけです。

実際僕の母親は(あまり親の悪口は言いたくないですが)、かなり厳しい人だったのでよく怒られました。で、なおかつ僕の行動に干渉するのもたまにですがありました。僕は、母が怖かったので言うことを聞くことしかできませんでした。余談ですが、僕自身、反抗期ありません。最近は親と仲が良くて反抗しない人もいるらしいですが、僕の場合親が怖くて反抗しようとする衝動を自分で抑え込んでいた可能性があります。可能性というのは、無意識なので僕自身はわからないためです。

原因がわかったからと言って、すぐに性格が変わるわけではないです。特に「人の目を気にする」という所は、未だにあるので少しでも改善しようと現在も意識しています。

少なくとも部屋から出ないと社会復帰は難しい

引きこもりの定義は、Wikipediaでは次のようになっています。

引きこもり(引き籠もり、ひきこもり、英語表記 hikikomori)とは、仕事や学校に行けず家に籠り、家族以外とほとんど交流がない人の状況を指す。

引用:wikipedeia

いろいろな分類はあると思いますが、程度で大まかに分けると次のようになると思います。

  1. 職場や学校に行ける

    普通の正常な状態です

  2. 学校や職場には行けないが、好きなことなら外に出れる

    恐らく広い意味での引きこもり、一般的にニートになるかもしれません。ちなみに、僕は「引きこもり」と「ニート」の違いは、出る気があるかどうかだと思っています。つまり、引きこもりは出る気はあるのだが心理的な要因で出れない人、ニートはそもそも出る気がない人と考えています。僕の個人的な考えなので、厳密に言うと番うかもしれません。

  3. 部屋からは出れるが、家からは出れない

    僕はこの状態でした。家からは出ないので引きこもりに該当すると思います。

  4. 部屋から殆ど出ない

    一番重症の状態です。

僕は、引きこもりが社会復帰をするためには、最低でも3番めの状態になっていないと難しいと考えています。というのも、「引きこもりの程度=心を開いている程度」だと考えているからです。

部屋から出ないというのは、家族にさえも心を開いていない状態です。現代社会は部屋にこもっていても様々なことはできますが、やはり最終的にお金が必要になります。引きこもっていると当然お金はありませんので、行動に制限されます。家族に心が開いていれば僕のときと同じように、相談することもできますが、一番重症な状態だと難しくなります。結果、例えば親が病気になったとか、のっぴきにならない状態になって覚悟を決めて行動するか、そのまま引きこもりが長期化してしまいかどちらかではないでしょうか。

人が一番行動力が出るのは、好きなことや興味があることをやるときです。なので、僕は一番はじめに部屋から出ることを目指したほうがいいと思います。

責めるのが一番良くない

僕は、幸いにも一番重症の状態にはならずにすんだ理由は、両親が僕を責めなかったからだと思います。

両親は、僕が引きこもりになってから、引きこもり支援のNPOの集まりに参加するようになったそうです。そこで、言われたのが「あなたの子育てが間違っていた」ということらしいです。いきなりいうと反発するので、少しづつ少しづつ言われたそうです。なので、僕が大学を中退して実家に戻る時は、「ごめんね」と謝ってくれました。当時の僕は、「僕自身が悪いのに、なんで謝るのかな」と思っていましたが。その後も両親は僕を責めずに見守ってくれました。もし、「働け」や「面接に行け」など、言われていたら間違いなく部屋にこもって出なくなったと思います。

すべての人がそうかはわからないですが、引きこもっている本人は、今の状態をなんとかしたいと思っています。ですが、僕の場合は人の目が怖い、何言われるかわからないという思いが、壁になって行動できませんでした。したくてもできなくて、もがいてるのにそれを理解せずに責めたりすると、心を開くわけはありません。まずは、現在の状態をご家族の人も受け入れることが重要だと思います。

ちなみに、「頑張れ」等励ますのも、あまり良くありません。頑張って行動出来るならもうしていると思います。心理的な壁がどうすることもできなくて苦しんでいるので、励ますのは言い方は悪いかもしれませんが無責任です。難しいかもしれませんが、一番いいのは「普通に接すること」です。あまり、「働くかどうか」とか「これからどうするんだ」とか、引きこもりに関する話題はやめましょう。自責の念が強いと責められていると感じてしまいます。引きこもりの状態をどうにかするかは、引きこもっている本人の問題です。心配で手助けしたくなりますが、それが重荷になる可能性もあります。本人を信じて見守るのが一番です。そして、やりたいことのために行動を起こしたら全力で応援してあげてください。

僕が考える脱出へのポイント

僕自身の経験から状態を改善するためのポイントがあるので、2つ挙げます。すべてのケースに当てはまるかはわかりませんが、参考になればと思います。ただ上の状態での3番めの状態、つまり家族には心を開いていて、部屋から出てくる状態になっていることが前提です。まだ、部屋から出ていないのであれば、まず3番めの状態になることが先決です。

  • 出来るだけ規則正しい生活をする

    1つ目が「出来るだけ規則正しい生活をすること」です。引きこもっていると、生活が乱れがちです。特に若い頃は体内時計が夜型になりやすいため、夜ふかしをしやすく、放っておくと昼夜逆転の生活になってしまいます。

    ヒトは基本的に昼光性の動物なので、朝起きて夜寝るのが一番理にかなっています。昼に寝るよりも夜にねるほうが、睡眠の質もいいです。また、睡眠の質が悪いと、考えがネガティブになりやすい上に意欲が湧きにくくなります。何かをしようと考えられなくなるので、引きこもりから脱出は難しくなります。規則正しい生活をして夜ぐっすり眠ると、考えが前向きになりやすく、意欲も湧きやすくなります。いきなり働きに行ったり、学校に行くことは難しくても、好きなことには行動力が出るかもしれません。規則正しい生活を心がけてください。

  • なにか役割・仕事を与える

    引きこもりの人には、なにか役割というか仕事を与えてください。風呂掃除や食器の洗い物でも何でもいいです。そして、ちゃんと仕事をしたら、「ありがとう」と言ってあげてください。

    引きこもりの人は、出たくても出れないため、自分を責めがちで自尊心が低いと思います。役割とありがとうと感謝することで自分の居場所がある、いてもいいんだと思うようになります。そうなることで、自分の心の内を相談しやすくなりますし、なにより安心します。

    引きこもっていると、どうしても将来に不安を感じてやすく焦りがちです。ただ、焦っても行動できないのでますますふさぎ込む悪循環になる可能性もあります。自分の居場所があると、たとえ失敗しても大丈夫と思えるので、チャレンジしやすくります。引きこもりの人も家族の一員です。ぜひ役割を与えて、家の中だけでも働いてもらってください。

中年の引きこもりについて

最近は引きこもりが長期化している中高年の引きこもりが問題になっています。中年になると問題は以下の2つあります。

  • 自分を責めやすい

    中年になると、若い頃よりも自分を責めやすいと思います。

    中年の人は、本来であれば働かなきゃいけない年代です。でも、自分は引きこもりで働いていない、親に迷惑をかけていると思い、自分を責めてしまいます。動こうとしても動けなかったり、たとえ動いてもうまく行かずに、更に引きこもってしまう可能性もあります。焦っても空回りしてしまっては意味がないです。

    あまり自分を責めず、ゆっくりと動くほうがいいと思います。いきなり正社員を狙わずに、バイトからなど少しづつ階段をのぼるようにしましょう。

  • 好きなことに対して躊躇してしまう

    僕が考える一番の問題は「好きなことに対して躊躇してしまうのではないか」ということです。

    あくまで僕の想像ですが、中年の引きこもりの人は、「働いていなくて親に迷惑をかけている自分は、好きなことをしている場合じゃない」と考えてしまうのではないかと思います。先程も書きましたが、人が一番行動力が出るのが好きなことや興味があることに対してです。その好きなことをやめてしまうと、よほど切羽詰まった状況にならないと行動力は出ない気がします。

    引きこもりの人が、趣味を持ってはいけないということはありません。どうしても、罪悪感を感じるという人は、「引きこもり脱出のため」と割り切りましょう。また、親御さんは全力で応援してあげてください。例えそれがアイドルの追っかけであっても、それが好きなんだから仕方がありません。アイドルの追っかけでも、そのための費用を作るためにバイトをするようになるかもしれません。そのことだけで判断しないで長い目で判断してあげてください。

いかがでしたか。

今回は、睡眠はあまり関係がない内容になってしまいました。僕は、引きこもりの一人の経験者で、他の引きこもりの人の話も聞いたことがないので、僕の経験や意見が役立つかはわかりませんが、少しでも参考になり一人でも引きこもりの脱出の手助けになれば幸いです。