「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」のご紹介

今回は、ゴマブックス株式会社から出版されている「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」という本を紹介します。


目次
基本情報
著者の紹介
本の特徴
こういう人におすすめ
目次と簡単な内容の紹介
本の感想


基本情報

・著者 石川泰弘
・出版社  ゴマブックス株式会社 
・定価 1200円+税 

著者の紹介

著者の石川泰弘さんは、専門がスポーツ健康科学で睡眠の専門医ではありません。どうやら、企業の務められているサラリーマンのようです(多分バスクリンだと思います)。仕事上必要だったのか、厚生労働省規定資格の温泉入浴指導員の資格を持っておられます。また、日本睡眠改善協議会認定資格の睡眠改善インストラクターの資格もお持ちです。なので、入浴と睡眠の関係について詳しいと思います。「お風呂博士」として、全国各地で講演や雑誌等で執筆活動もされているようです。

本の特徴

こういうのもなんですが、あまり特徴はない本です。強いてあげると、第1章で、アスリートの人の睡眠法について触れてある程度です。ただ、睡眠は個人差が大きいので、参考程度にしたほうがいいでしょう。アスリートの人がやっているから、万人にあうとは限りません。注意してください。第2章では、寝具や温度等の睡眠環境について、第3章では睡眠習慣について、第4章では、風邪を引いたりした時などのシチュエーション別のアドバイス、第5章では、不眠について触れられています。

こういう人におすすめ

  • 睡眠の本を初めて読む人
  • 理論や理屈よりもアドバイスが欲しい人

目次と簡単な内容の紹介

はじめに

第1章 アスリートが実践する睡眠法

この章では、良質な睡眠の定義からアスリートの人が実践している睡眠法等が書かれています。

「毎日、美味しく”朝食”を食べることができること」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

これが、著者の石川さんが考える「良質な睡眠」の定義です。もちろん、疲れが取れていることやスッキリ起きる事が出来たことも含んでのことだと思います。実際しっかり眠れていると脳の疲れが取れているので、起きてから脳が活発に動きます。その際にエネルギー源となる糖分が必要になるので、快眠した日の朝はお腹が空きます。なので、石川さんの定義もあながち間違っていないと思います。

第2章 「良質な睡眠」で疲れを吹き飛ばす

この章では、快眠できる温度や寝具など睡眠環境について書かれています。

「明るさの目安は『置いてある物がうっすらと見える』程度」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

これは、部屋の明るさについての記述です。ちょっとわかりにくいですが、僕の個人的な考えでは、「目がなれる必要がある明るさ」です。

目が部屋の明るさ(暗さ)に慣れるまであまり部屋の中が見えない程度の明るさがいいと思います。ただ、それまでいた部屋の明るさに左右されるので難しいです。ちなみに、一般的な豆球はほとんど目が慣れる必要がないので明るすぎると思っています。

注意点は、照明は床において間接照明にしましょう。近かったり、天井にあると光で脳が反応するので、快眠は難しくなります。真っ暗でも怖くないという人は真っ暗でもいいと思います。最近は、街灯等の明かりもあるので、洞窟の中のような真っ暗にはなりません。若干光が入るように、カーテンを開けるなどの工夫をするといいかもしれません。

「寝返りも枕から頭を落とさないように無意識に打っている」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

寝返りは誰でもしますが、この文は面白いと思いました。安い枕だと少し小さいですが、枕から頭を落とさないように無意識に調整をしているんでしょう。

ただ、問題は仰向けと横向きとでは、必要な枕の高さが変わってくるということです。当然肩幅がある分横向きが高くなります。ただ、その高さでは仰向きのときに高すぎてしまうわけです。なので、また寝返りを打つことになります。結果普通よりも寝返りの数が多くなり、睡眠の質が下がります。また、枕が小さいと足で体を持ち上げて寝返りを打ちます。そのため、体の負担が大きくなるので、疲れが取れにくくなります。

僕の意見は、ゴロンと横に転がっても、頭が落ちない程度の横幅が必要だと思っています。出来れば、真ん中と横で別々に高さが変えられるものがベストです。その他、枕について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

高さについての記事はこちら。「快眠するための枕の高さに関する4つのポイント」

その他、形や大きさについてはこちら。「枕を選ぶ時の高さ以外の重要ポイント」

枕の中の詰め物については、こちらを参考にしてください。「主な枕の素材の特徴まとめ」

第3章 睡眠環境の新常識

睡眠環境と書かれていますが、書かれている内容は睡眠に関わる生活習慣についてです。

「二度寝をすると眠りが中断されて浅くなり、良質な睡眠が取れません」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

ここでの2度寝とは、寝る前のうたた寝のことです。紛らわしいですね。

書かれている内容は至極当たり前で、寝る前にうたた寝をしてしまうと、眠気のもとである睡眠物質が減ってしまいます。そのため睡眠が深くならなくなるので睡眠の質がさがってしまいます。寝る前に眠たい事が多い人は、昼に仮眠を取りましょう。あまり長く眠ると夜に支障がでますが、15~20分くらいなら大丈夫です。それでも眠たい人は、睡眠負債が溜まっている可能性があるので、早めに寝るようにしてください。

ただ、早くするのは1時間程度が限度です。寝る1~3時間前は1番寝にくい時間帯だと言われています。睡眠負債がたまっているとそれでも眠れてしまいますが、体は起きようとするため睡眠が浅くなってしまいます。なので、早くする時間は1時間が限度。気をつけてください。

「沈静化の方向へ傾いた人もいれば、逆に覚醒化傾向を示した人もいた」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

これは、アロマに関する記述です。例えば沈静化すると言われているラベンダーの香りでも、個人差があるということだと思います。夜眠れなくてアロマをするという人は、情報を鵜呑みにせず、自分で試してください。ちなみに、寝付きのためにアロマを焚くという場合は、あまり多くせず、1滴か2滴で十分だそうです。あまり香りが強いと眠っている間、脳が反応する可能性があります。また、夢に香りの情報が取り込まれる可能性があります。なので、ほんのりと香る程度で十分効果があるそうです。特に女性は多いと思うので参考にしてください。

第4章 「とにかく疲れた」時に効く睡眠技

この章では、時差ボケやお酒を飲んだときなど、様々なシチュエーション別に快眠するコツが書かれています。

「日頃から筋肉を鍛えておくこと。筋肉には血液中のアルコール濃度を上げない働きをするグリコーゲンがあるため」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

アルコールに関する記述ですが、ちょっと面白いなと思いました。じゃ、マッチョな人やボディービルダーなんかはお酒が強いでしょうね。ただ、強ければそれだけ飲むと思うので、それもどうかなと思います。

「入浴剤を持っていった人と持って行かなかった人を比較すると、持っていった人の方が時差ボケの症状が軽くなった」

引用:「たった一晩で疲れが取れるぐっすり睡眠法」

これは、時差ボケの項目に書かれていました。僕は、海外旅行をしたことはないのでわかりませんが、わざわざ入浴剤をもっていく人はそんなにいないのではないでしょうか。入浴剤の効用というよりは、「折角持ってきたのだから」とお風呂に入って体が温まり、リラックスできてよく眠れたというのが真相だと思います。

時差ボケについては、こちらの記事も参考にしてください。「時差ぼけを軽減するポイント」

第5章 「不眠」をスッキリ解消する

この章では、様々な睡眠の悩みに関するアドバイスが書かれています。アドバイス自体はよく言われていることが多いです。わかりやすく書かれていますので、不眠で悩んでいる人は目を通してもいいかもしれません。

本の感想

著者の石川さんは睡眠の専門家ではないので仕方がないのかもしれませんが、睡眠についての記述はその他の本でも書いてあることばかりです。正直僕には物足りなかったのが感想です。仕事柄入浴について詳しいのだから、入浴と睡眠の関係について書いてほしかったです。

いかがでしたか。

内容的には初心者向けで、他にも睡眠の本を読んだことがある人はやめたほうがいいです。こういうのもなんですが、目次と本文の内容が合っていないので、本としての質はいまいちです。僕としてはあまりおすすめできない本ですが、睡眠について何も知らない人がなら読んでみる価値はあるかもしれません。ただ、他にも同じような本はあるので決してこれがいいというわけではないです。