朝日新聞の「患者を生きる」を解説してみた⑩「その他の記事 その2」

こんにちは、管理人の井口です。

朝日新聞の生活面の連載記事「患者を生きる」の解説シリーズ。今回は、「その他の記事 その2」です。

朝日新聞の生活面の連載記事「患者を生きる」。6月から始まった「眠る」シリーズも11月の3周目で終わりました。今回は、ちょっと少ないですが眠るシリーズの最後の4つのテーマを簡単に紹介していきます。それぞれの記事の詳しい内容はそれぞれのリンク先で読めます。ただ、全文を読むには無料の会員登録が必要なので、注意してください。


目次
不安とうつ
膀胱がん
睡眠薬を減らす(減薬)
アルコール


不安とうつ

「不安とうつ」の回では、主なテーマは認知行動療法でした。

認知行動療法とは、簡単に言うと「間違った認識を改めることで問題の解決を目指す手法」。睡眠では、主に不眠症での治療で用いられることが多いです。記事では、不安で眠れなくなりうつ病になった女性のことが書かれていました。ただ、睡眠で認知行動療法を保険で受けるには条件があるみたいで、受けられる医療機関が少ないみたいです。

■【まとめて読む】患者を生きる・眠る「不安とうつ」 東京都に住む看護師の女性(47)は、多忙な仕事や家庭内での困りごとなどをきっかけに体調を崩し、うまく眠れなくなってしまいました。後に、不眠の背景には…

膀胱がん

「膀胱がん」の回では、膀胱がんの治療によって頻尿になった人が紹介されていました。紹介されていたのは女性でしたが、膀胱がん自体は男性の方が多いようです。初期の場合は、内視鏡で内側の粘膜を削り取る手術をするようですが、それにより膀胱が小さくなるため頻尿になるケースがあるそうです。また、手術後に再発防止で膀胱にBCGと呼ばれる弱い細菌を入れる治療が行われます。その結果、頻尿になることもあるみたいです。

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睡眠薬を減らす(減薬)

「睡眠薬を減らす」の回では、不眠症によって飲み始めた睡眠薬を減らしている女性が紹介されていました。

不眠症の治療はまず生活習慣の改善など、睡眠薬に頼らずに治療出来れば1番ですが、なかなか治らないのであれば睡眠薬を飲むことになります。ただ、日本は一般的に「睡眠薬は怖い」というイメージがあるので、飲み始めるとやめたくなります。ただ、飲んでいた睡眠薬を減らしたり、飲まなくなると「反跳性不眠」で眠れなくなります。これは、今まで睡眠薬の力で眠っていたが、急に力が弱くなったり無くなったため眠れなくなる現象です。自己流で勝手に減らしたりすると、「不眠症が再発?」と不安になり、余計に眠れなくなったりする場合があるみたいです。

ちなみに、反跳性不眠は、数日から1週間でまた眠れるようになるそうですが、逆にいうと数日で眠れるようになる量を医師や薬剤師に調整してもらう必要があります。なので、睡眠薬を飲んでいて「減らしたい」と思う場合は、ちゃんと主治医に相談しましょう。

■【まとめて読む】患者を生きる・眠る「睡眠薬を減らす」 神奈川県の医療従事者の女性(40)は長女を出産後、夜泣きをきっかけに不眠症とうつになり、睡眠薬をのむようになりました。薬に不安を抱き、薬を減らし…

睡眠薬についてはこちらの記事も参考にしてください。「睡眠薬に関する基礎知識」

アルコール

最後は「アルコール依存症」の記事でした。ただ、アルコール依存症の治療が殆どで睡眠に関してはあまり記述がありませんでした。

アルコールは飲むと寝付きが良くなるため、睡眠薬代わりに飲む人がいますがやめたほうがいいです。というのも、あまり知られていませんがアルコールは、睡眠薬と同じような働きをします。言ってしまえば、最も手軽に手に入る睡眠薬と言えるかもしれません。また、依存性がありますし飲み続けると耐性がついて飲む量が増えます。

飲むとよく眠れると感じますが、眠れるのは寝始めた数時間だけで、アルコールが分解されると途端に眠りが浅くなります。また、アルコールが分解される過程で血圧が上がるため、更に睡眠が浅くなります。結果、睡眠の終わりによく出るレム睡眠がほとんど出なくなります。重度のアルコール依存症になると幻覚症状が出ますが、これはあまりにもレム睡眠が不足しているため、起きていてもレム睡眠に近い状態になっているそうです。また、アルコールは筋肉を弛緩させる働きがあるので、睡眠時無呼吸も悪化する可能性があります

僕個人的には、アルコールは「一利はあっても二利はない。飲みすぎるとその一利もなくなる」と思っています。ちなみに、欧米で寝る前にお酒を飲む「ナイトキャップ」という習慣がありますが、アルコール度数が高いウォッカなどのお酒を少量飲む習慣です。ビールはナイトキャップにならないので、勘違いをしないようにしてください。

アルコール依存症の人が断酒すると、ほとんどの人がイライラや不眠に悩まされるそうです。これは、睡眠薬のところでも書いた反跳性不眠です。お酒を飲むと意味がないので、アルコール依存症の治療では、睡眠薬が処方されることもあるそうです。ちなみに、一度依存症になると、なかなか元通りにはならないみたいです。お酒をやめて数年間は、普通の人よりは睡眠が悪い状態が続きます。それに負けてお酒を飲んでしまう人もいるかもしれません。寝る直前は飲まず、晩酌として夕食時に飲みましょう。

■【まとめて読む】患者を生きる・眠る「アルコール」 「否認の病気」とも言われるアルコール依存症。東京都の男性(53)は若い頃から酒が手放せない生活を送り、家族や職場を巻き込んでいました。アルコール依存…

アルコールと睡眠の関係については、こちらの記事も参考にしてください。「アルコールの睡眠への影響と付き合い方」

いかがでしたか。

「眠る」シリーズでは、睡眠に関して様々な事柄が取り上げられて、僕も勉強になりました。残念ながら、第四週から次のシリーズに入りましたが、また、睡眠に関する記事がありましたら、紹介したいと思います。