こんにちは。管理人の井口です。
今回は、日本経済新聞出版から出ている「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」という本を紹介します。
目次
・基本情報
・本の特徴
・こういう人にオススメ
・目次と簡単な内容紹介
・本の感想
基本情報
- 著者 黄川田徹
- 出版社 日本経済新聞出版
本の特徴
この本は、鼻炎や鼻詰まりと睡眠の関係について詳しく書かれています。薬や鼻洗浄(鼻うがい)、手術まで、鼻に関する治療法についても詳しく解説。子どもの鼻詰まりについても詳しく書かれています。
こういう人におすすめ
- 鼻炎を持っている方
- 運動していない時でも口呼吸をすることがある方
目次と簡単な内容の紹介
序章 「寝ても取れない」なら「鼻」を疑え
第1章 仕事も人生も、毎日の「睡眠の質」で決まる
この章では、主に睡眠と鼻炎、鼻詰まりとの関係について書かれています。
鼻炎による睡眠障害の怖さは、本人がまったく気づいていないケースが多い ことにあります。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
鼻詰まりは、一番身近な病気のひとつなので、まさかその影響で睡眠が悪くなっているとは、誰も考えないと思う。実際僕も、この本を読むまでは考えもしなかった。
「鼻のみで呼吸することができず、 口で呼吸を補う必要 がある」という方は、鼻づまりを起こしていると考えられます。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
本にも書いてあるけど、僕自身もそうだったけど、鼻詰まりは鼻が詰まってまったく鼻呼吸ができない状態だと思っているかもしれない。この本によると、そもそも人の体は、鼻で呼吸するようにできていて、鼻で呼吸ができるのであれば鼻で呼吸をするそうです。日頃から口呼吸をすることがある場合は、鼻になんらかの異常があるかもしれません。
鼻炎は、一般に日中はあまり症状がひどくなく、 睡眠中に悪化しがちです。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
これは、はじめて知った。普段口が乾いていたり、口を開けて寝ていることがあったので、腑に落ちた。鼻のケアをしようと思ったきっかけ。
いびきをかくことがあるという人は、睡眠中に鼻づまりが起きていると考えていいでしょう
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
そもそも、鼻呼吸だといびきはかくことがほぼないそうです(極度に太っている人は別かもしれないが)。大半の場合、鼻呼吸ができないためやむなく口呼吸をするために口が開き、舌が落ちて、いびきをかくという流れとのこと。もちろん、舌の筋肉も大事だけど、鼻のケアも大事だということだと思う。
「夜中に目が覚める」という自覚があって悩む方もいますが、脳が覚醒を繰り返していることに気づいていない ケースも少なくありません。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
睡眠時無呼吸症候群は、呼吸が止まるので苦しくなり目が覚めると思いがちですが、実際は目が覚めないため、気づかないことが多いそうです。発覚するのは、あまりのいびきの音に家族の方が起きて、その時に呼吸が止まっていることに気づいて、病院にいくという流れだと思います。逆にいうと、家族に指摘されたら睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いので、できるだけ早く、睡眠の専門医の受診をオススメします。
第2章 「悪い睡眠」のサイン 1 口呼吸
この章では、口呼吸の弊害について、詳しく書かれています。
マイクロスリープとは、本人が自覚しないようなほんの短い間、 脳が外界の情報を取り入れることができなくなる 状態で、完全に眠り込んでしまう「居眠り」とは異なります。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
マイクロスリープは、一瞬意識が飛んだ状態。コンピュータでいうと、フリーズしていること。時間は一瞬から1秒程度。目も開いたままのこともあるので、本人も気づかないことも多いそうです。
「花粉症のシーズンになると炎症がひどくなり、シーズンが過ぎると軽くなる」ということを繰り返すうちに、慢性的な鼻炎の症状が悪化 していく人も少なくありません。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
花粉症は国民病と言われるほど、患者さんが多いです。もしかすると、近い将来、花粉症の患者さんの何割かは後遺症で鼻が悪くなり、睡眠時無呼吸症候群を発症するかもしれません。そうならないためにも、花粉の季節はしっかりケアをしてください。
アレルギー性鼻炎とまったく同じ症状なのに、検査でアレルギーの抗原が特定できないことがあり、この場合は「非アレルギー性鼻炎」 とされます。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
僕は、多分アレルギーはないと思うので、非アレルギー性鼻炎の可能性があると思う。鼻は空気が乾燥していても、通りが悪くなるそうなので、人よりも鼻の粘膜が敏感なのかもしれない。
第3章 「悪い睡眠」のサイン 2 いびき
この章では、睡眠中のいびきについて書かれています。ひどいいびきをかく睡眠時無呼吸症候群についての記述も多いです。
睡眠時無呼吸症候群については、こちらの記事もどうぞ
いびきが主に鼻炎による睡眠中の鼻づまりによって起きて おり、第1章でも少し触れた「睡眠時無呼吸症候群」の前駆的な状態 である睡眠呼吸障害を起こしているのを示しているということはほとんど知られていません。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
睡眠中に鼻詰まりが悪化しやすいことは、一般的にほとんど知られていないので、当然といえば当然。ただ、さきほども書いた通り、花粉症の人が多いので、もう少し知られたほうがいいかもしれない
いびきをかくことが睡眠時無呼吸症候群の手前の状態 であることがはっきりと示されるようになりました。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
寝言とかもそうですが、いびきをかいていても本人はほとんどわかりません。放置していても、よくなることはあまりないと思うので、アプリ等で計測して対処しないと、ひどくなり睡眠時無呼吸症候群になってから気づくことが多いかもしれない。
睡眠時無呼吸症候群と鼻炎の関係はほとんど知られておらず、「一度、耳鼻科の診察を受けてはどうか」とアドバイスされることは、まずないのではないかと思います。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
そもそも、鼻炎といびきについて書いてある本は、あまり見たことがないので、専門家でも知っている人は少ないかもしれない。どんな分野も同じだけど、現代科学は細分化が進んでいるので、睡眠の専門家は耳鼻科のことはわからないし、耳鼻科では睡眠の心配はされない。人の体はこまかくわかれておらず、さまざまな分野を横断的に判断することが重要だと思う。
第4章 「熟睡」を手にする鼻づまり解消術 1 鼻炎薬の特性と効果
この章では、耳鼻科で処方される主な薬の効果について、詳しく書かれています。
まず知っていただきたいのは、 そもそも鼻炎というのは完治するものではない ということ
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
これは、衝撃だった。身近な病気である鼻詰まりが完治しないとは。僕の場合は、小さい頃に副鼻腔炎(蓄膿症)を患っていたので、その名残というか後遺症だから、小さい頃の鼻の病気や花粉症にかかっている人は鼻のケアはしっかりしたほうがいいと思う。
第5章 「熟睡」を手にする鼻づまり解消術 2 家庭でできる鼻洗浄
この章では、家庭でもできる鼻洗浄(鼻うがい)の方法について、詳しく書かれています。
第6章 「熟睡」を手にする鼻づまり解消術 3 手術という選択肢
この章では、鼻詰まりを解消するために行う手術について、詳しく書かれています。
第7章 「睡眠の乱れ」が子どもの心身に与える影響
この章では、子どもの鼻詰まりが、成長や睡眠にどんな影響が与えるかが詳しく書かれています。
「鼻づまりは歯並びを悪くする」 のです。
鼻づまりで口呼吸になって いつも口を開けたままの状態では、矯正治療がうまく進まない からです。
引用:「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」
口呼吸だと、空気の流れが邪魔になり、歯並びが悪くなりやすいそうです。同じように、矯正するときにも空気の流れが邪魔になるのかもしれません。もしかすると、鼻炎があると、通常よりも矯正に時間がかかるかもしれない。
本の感想
本文にも書きましたが、僕自身、子供の頃に蓄膿症があり、今も鼻炎持ちです。なので、タイトルに興味がでて読んでみました。他に類書がない視点で、かなり勉強になった本です。この本を読んでから、鼻詰まりを解消するために、鼻うがいもはじめました。
いかがでしたか。
今回は、「鼻専門医が教える『熟睡』を手にする最高の方法」という本を紹介しました。
他に類書がないので、鼻炎を持っている方は必読の一冊です。
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