こんにちは 管理人の井口です。
今回のテーマは「寝落ち」です。
「夜遅くまで何かに熱中し、寝落ちした」という経験は誰にでもあると思います。ですが、それが毎日となるとちょっと問題です。多分ですが、寝落ちするのは人間だけじゃないでしょうか。そこで、今回は寝落ちの問題点から、原因と対策まで寝落ちについて考えていきます。
目次
・寝落ちの定義とメカニズム
・寝落ちの問題点
・原因はメラトニンの不足
寝落ちの定義とメカニズム
知っている人も多いと思いますが一応意味を書いておくと、寝落ちをするとは「何かをしていて、いつの間にか眠っていた」という意味です。真夜中にゲームしている時やや今ではスマホをいじっていてよくなるかもしれません。
寝落ちのメカニズムは結構単純で、ただ単に脳の疲れが限界を超えたために、強制的にシャットダウンして睡眠状態になった状態です。一番近いのが居眠りかもしれません。時々、「寝落ちで寝て起きるとすっきりしている」という人がいますが、これは限界まで溜まった睡眠物質により、深いノンレム睡眠が起きたためです。
しかし、限界まで溜めたので睡眠物質を一掃するので精一杯で、恐らくレム睡眠は少ないと思います。レム睡眠が不足すると、度忘れ等様々な影響があるので注意が必要です(レム睡眠について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ『見過ごされがちなレム睡眠の重要ポイント』)。
寝落ちの問題点
「たまに」程度なら寝落ちもいいかもしれませんが、「毎日」「頻繁に」となると問題です。以下に、寝落ちの問題点を挙げます。
時間が不規則になりやすい
第一に、寝落ちが習慣化していると寝る時間が不規則になります。当たり前ですが、当の本人も今日は何時に寝るか解りません。なので、睡眠時間が不規則になりやすく、しっかりと疲れが取れません。また、先程も書いたとおりレム睡眠が不足しがちなので、その点でもやめた方がいいです。
睡眠不足になりやすい
寝落ちが習慣化していると睡眠不足になりやすくなります。
寝落ちする時は大抵何かをしている時です。つまり、電気がついているときです。そのため、そのまま朝まで寝ることは少なくて、途中で目が覚めます。そして改めて布団やベッドに入る人がほとんどだと思います。途中で一度起きるので睡眠が細切れになり質が下がります。部屋の明かりがついているまま眠るので、メラトニンの分泌も抑制されます。なので睡眠の質は著しく悪い状態です(メラトニンと光の関係について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ『メラトニンと光 切っても切れない関係』)。
また、寝落ちする時は深夜まで起きている時がほとんどです。そして、大抵の人が、職場や学校に行くために朝起きます。つまり、そのまま朝まで寝ていたとしても睡眠時間が短いため、睡眠負債が溜まりやすいといえます。
ちなみに、寝落ちしてそのまま朝まで寝ることが多いという人は、かなり睡眠負債が溜まっている可能性があります(睡眠負債について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ『今更人には聞けない「睡眠負債」の意味と影響』)。限界まで溜まっているために、普通じゃありえないくらいの深い睡眠になっています。なので、途中で起きずに朝まで眠ってしまうのです。また、さっきも書いた通り睡眠時間が短いので、レム睡眠が不足しやすくなります。
原因はメラトニンの不足
人は本来、ある一定の時間になると眠たくなるのが自然な形です。では、なぜ寝落ちするかというと、恐らく「眠気が来ないから」だと思います。眠たくならないから、ついゲームやスマホをいじっていて気がついたら寝落ちしていたということです。
僕は、普段頻繁に寝落ちするまで起きている人は、メラトニンが不足しているのではないかと考えています。メラトニンは睡眠ホルモンとして有名ですが、メラトニンそのものの催眠効果は低いです。ですが、メラトニンが分泌されることにより、体全体が夜だと認識し眠る準備をします。この時、脳も休む準備をします。なので、メラトニンが分泌する時間になりしばらくすると、思考力や集中力が落ちます。例えば本を読んでいても内容が頭に入って来なくなります。
ただ、メラトニンが少ないと、体がまだ昼だと勘違いするので、疲れて動きが鈍っている脳に刺激を与えて起こそうとします。なので、ゲームやスマホをやりたくなってしまうのです(メラトニンについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ『メラトニン 睡眠に不可欠なホルモンの作用と特徴』)。
寝落ちを予防というかやめるためには、まずメラトニンをしっかりと分泌する必要があります。メラトニンを増やすには材料となるセロトニンを増やしましょう。セロトニンを増やすには、トリプトファンとビタミンB6、糖質が必要です。また、日光を浴びたりウォーキングするとセロトニンの分泌が促進されます(セロトニンの増やし方について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ『セロトニンを増やしてぐっすり眠ろう』)
いかがでしたか。寝落ちで寝るのは、「快眠する」という観点から言うと真逆に位置します。睡眠負債も溜まりやすいため、健康管理の面から見てもやらないほうがいいです。今回の記事を読んで睡眠の悪癖である寝落ちを改めましょう。
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